裁判員制度と終身刑設立の動き

お久しぶりです。
3月に転職してからバタバタしてまして、なかなかBlogの記事を書けない状況に。

裁判員制度スタートまで1年切りましたね。
スタートを機に、死刑反対派が終身刑の導入を考えているとか。

時事通信社の記事より。

 超党派の国会議員でつくる「死刑廃止推進議員連盟」(会長・亀井静香国民新党代表代行)は17日午後、衆院議員会館で会合を開き、「重無期刑創設及び死刑評決全員一致法案」をまとめた。来年5月に裁判員制度が始まるのを踏まえ、死刑判決を下すに当たりより慎重な判断を求めるのが目的で、(1)仮釈放のない終身刑として「重無期刑」を導入(2)1審での死刑判決は裁判官や裁判員の全員一致が条件-との規定を設けた。

今の無期懲役の実態と、有期刑の上限が30年になったのを鑑みれば、無期懲役を言い渡された者が娑婆に戻れるのは、受刑開始から20年はかかるでしょう。で、仮出所になっても、あくまで「仮」であって、何か事件を起こせば、当然仮出所取り消し。生きている限り、罪はつきまとう。

生きている限り罪がつきまとった上に、娑婆に出られないとなれば、終身刑の受刑者は何を支えに生きればいいのだろうか。
終身刑の受刑者がいることで、他の受刑者に悪い影響を及ぼさないのか。
終身刑が導入されたとしたら、刑務官自身のモチベーション維持をどうするのか。どう接すればいいのか。

税金で極悪人を飼い殺し?な考えも否定できないし。

いつ執行がなされるかおびえながら社会から隔離されるのと、一生出られないとわかりながら社会隔離されるのとどちらがより辛いのかなんて、当事者でなければわからないでしょうね。

裁判員制度ですが、私は選出される可能性があります(現役の方はないです)。そのときに、人の生命や生き方全般に関わるような量刑をだせるのかって思ったりもしますよ。

拘置所とか刑務所とかで勤務していたからこそ、いろいろ複雑に考えてしまうところがあるのかなぁ・・・。

5月 8, 2008 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (4)

「格闘技」と称し受刑者を空手でタコ殴り、70試合以上を申し込んだ刑務官懲戒免職-名古屋拘置所

時事通信から。

愛知県半田市の半田拘置支所内で、受刑者らと「格闘技」と称して殴り合いをしたなどとして、名古屋拘置所は7日、同支所の香月亨一職員(40)を懲戒免職処分としたほか、監督責任などを問い、上原浩支所長(53)を減給100分の10(1カ月)とした。
香月職員は約1年半の間に70回以上「試合」をしており、 「意思疎通を図りたかった」などと話しているという。
同拘置所は今後、特別公務員暴行陵虐容疑での刑事告発も検討する。
同拘置所によると、香月職員は同支所の刑務官だった2005年9月上旬ごろから昨年2月にかけ、夜間勤務中に受刑者の居室の鍵を無断で持ち出し開けた上、 20代から30代の男性受刑者7人に空手の試合を申し込み、 殴り合いや関節技の掛け合いをした。
一緒にトランプなどのゲームにも興じ、 負けた際には罰として殴ったり、ペンの先端部で頭を多数回突いたりした。
また、「夜勤明け後、早く帰りたい」との理由で、内規に反して夜間に複数回入浴させていた。
菓子やコーヒーの差し入れのほか、昨年2月には「試合」をした受刑者が痛みを訴えたため、
睡眠薬30錠も不正に渡したという。

刑務官としてあり得ない行為のオンパレード過ぎて、さて何からつっこむべきなのか。

当然、「格闘技」と称して、受刑者と殴り合いをしたという部分は問題ですし、これによって痛みを訴えた受刑者がいる以上、特別公務員暴行陵虐容疑での刑事告発の検討もあり得ます。

眠剤30錠を不正に渡していたというのも、叩けばまだホコリが出てくるでしょうね。ハト行為やっていなかったかどうかも調査対象になるでしょう。

あと、夜間に居室の解錠をしていたということは、通常ではよほどの事態がなければあり得ない。緊急事態でもないのに、夜間に居室の解錠をしていた、しかもおそらく単独開扉でやっていたのでしょうからこれまた問題。

本人の資質に問題があったとしかいいようがない。

ですが、夜間勤務中に、居室の鍵の持ち出しだの、入浴だのって、こんなのは幹部の指導力も疑われますよ。単に机に座って一定時間何事もなく過ごせばいいっていうのが見え見え。
部下の暴走を止めるのは幹部の役目。

3月 10, 2008 News | | コメント (6) | トラックバック (0)

甲府刑務所の刑務官、万引容疑で逮捕

 ショッピングセンターから商品を万引したとして、甲府署は二十四日、盗みの疑いで、甲府市大里町二五七一ノ一、甲府刑務所(同市堀之内町、徳永健二所長)の刑務官一戸亜希子容疑者(26)を逮捕した。  同容疑者は調べに対し、容疑を認めているという。
 調べによると、一戸容疑者は同日午前十一時十五分ごろ、甲府市丸の内一丁目のショッピングセンターの婦人服販売店で、ワンピースやネックレスなど六点(三万三千六百円相当)を万引した疑い。
 一戸容疑者が商品の代金を支払わずに店外に出たのをショッピングセンターの警備員が発見してJR甲府駅前交番に連絡。署員が事情を聴いたところ、容疑を認めたため逮捕した。
 同刑務所の菅原国稲総務部長は取材に対し「当所の職員が逮捕されたことは遺憾に思う。(甲府刑務所の)信頼を損ねたことについて深くおわびしたい」と話した。一戸容疑者は二十三、二十四の両日は休みだった。

甲府刑務所といえば、女子刑務官による所内盗難事故が噂されてましたよね?
当然関連案件として、警察の介入も免れないかなと。
自所での調査終了前にカタがついてしまった形になってしまいましたね。

男子施設であることを考えると日勤で勤務していたと思われますが、生活に困るほどの安月給じゃないでしょうに。同年代の女性よりも金もらってますよ。となると、疑われるのは盗癖のほうでしょうね。

盗癖って、浅いうちはまだ取り返しつくけどね……成功体験重ねる度に罪の意識がだんだん消えていくみたい。最後には「病気」で片付けようとするしね。

元この業界の人間かつ友人から盗癖があると聞かされたときには、すげーショックでしたよ。裏切られたって感じだった。
でも、そいつはもっと大きな裏切りをやったから……

盗癖だったとしたら、もうこれっきりにして欲しい。今回はどれだけ厳しくても執行猶予で済むでしょう。けど、これ以上罪を重ねれば、最終的に行き着くところに行ってしまう。

人としての道を示すはずの刑務官が盗癖持っているなんて考えたくもない。

盗癖あるんだったら刑務官や法務教官志すなんて考えないで欲しいし、もし拝命後に、盗癖持っているってわかったら速攻で辞表書け。「一身上の都合」でも1ヶ月後には辞められる。
犯罪沙汰で辞めるよりかは、施設とっても本人にとっても数倍ましってモノ。

こんなレアな職歴持っていて、こんな名前も晒されてってなったら、ぶっちゃけまともなところに就職できない。自業自得とはいえ、悲しいですね。

2月 25, 2008 News | | コメント (12) | トラックバック (0)

受刑者1人を送検 徳島刑務所の暴動騒ぎ

ソース:http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080109/trl0801091803005-n1.htm

 徳島刑務所(徳島市)は9日、公務執行妨害と傷害の疑いで、昨年11月に起きた暴動騒ぎに関与した30代の男性受刑者を書類送検した。
 徳島刑務所によると、暴動の参加人数や原因などの捜査は継続中。この男性受刑者の刑期が近く満了するため捜査終了の前に送検した。
 調べでは、男性受刑者は昨年11月16日午前9時25分ごろ、刑務所内の工場で作業中、複数の受刑者と共謀し、刑務官2人の顔や頭などを殴ったりけったりして軽傷を負わせた疑い。

複数の受刑者が関与したとされる暴動案件ですけど、1名だけ書類送検をしたと言うことは、まだ取り調べが終わってないのか。

これも真相が明らかになることを願いたい案件の1つ。
LBばかり収容されている刑務所とはいえ、暴動まで至ったケースというのは戦後、受刑者の生活水準が安定するようになってから起きていなかったからですしね。

1月 10, 2008 News | | コメント (5) | トラックバック (1)

女子刑務官による窃盗事故発生?

窃盗?:甲府刑務所の女性刑務官、同僚の現金など 「調査中」と詳細非公表 /山梨
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20071231ddlk19040151000c.html

 甲府刑務所(甲府市堀之内町、徳永健二所長)の女性刑務官が今夏以降、同僚職員の現金を机やロッカーなどから繰り返し盗んでいた疑いが浮上し、同刑務所が調査に乗り出したことが30日分かった。被害の総額や範囲などは不明で、同刑務所は詳細を調べたうえで、処分を含め対応を検討する。
 同刑務所総務部によると、「職員の現金が刑務所内で紛失した」との情報が最近寄せられたため、調査を始めた。取材に「事実関係が明らかになり次第、公表したい」と述べるにとどまった。
 同刑務所には156人が勤務しており、行政職と医療職1人ずつを除いた154人が刑務官。女性刑務官の人数について、同刑務所総務部は「調査中で問題があるため言えない」として、明らかにしなかったが、複数の関係者によると2人のみという。

疑いが出ただけでも、このような職場環境下では居づらいでしょうね。
それに、こういう案件があると、職員間の結束力が落ちるんですよ。疑心悪心の目で職員を見てしまう。

職員個人にはロッカーが貸与されますが、「同じ職場の職員同士だから」と油断して、ロッカーへの施錠を忘れたりしていなかったでしょうか?
他人から目についてかつ、無施錠な机の引き出しに現金をおいているならば論外。

ただ、用度課でロッカーの鍵管理任されていた立場を利用してというのなら、こればかりはこういう人をそのポジションにつけたお偉いさんの責任も問われるでしょう。

範囲とか金額の大小にかかわらず、他人様の金に手をつけたという時点で、厳しく処分されるべき。
この業界、消費者金融からの借り入れが悪いとか言われるけど、他人の金に手をつける方がもっと悪い。
被収容者に社会常識を教える立場でもある刑務官がこのような様では・・・

私の初等科仲間でも、独身寮で同僚の金に手を出したということで依願退職になった男子職員がいました。まだ拝命して1年経つかどうかです。なんで?って感じでした。結局真相は闇の中ですけど。

働いている女性が金銭的に困る主な要因としては、ギャンブル、男、買い物なのですが・・・特にギャンブルと買い物は一度癖がつくとなかなか矯正できないんですよね。私自身や私の周囲の経験上。
私は買い物でしたし、姉はパチンコ。姉の方は、私が知っている限りでも多重債務2回(トータルで500万ぐらい)やらかして、挙げ句の果てには民事訴訟寸前。母親が弁済することにしましたが、馬鹿な子ほどかわいいというのですかね。私自身も一度は母親に弁済してもらって、後で返しましたが・・・
時間つぶしにもならないギャンブル(特にパチンコ)や身の丈に合わない生活なんてするもんじゃないです。

自殺事故は100%防げるわけじゃないし、世間から見ればどういう形であれど悪人が1人死んだという認識です。
でも、逃走事故、暴動、職員事故というのは防ぐことが可能だし、それができないのなら組織としての信頼が大きく問われます。
逃走や暴動は犯罪者の社会隔離の一面を担っている刑事施設ではあってはならない事故ですし、職員事故は犯罪者の更生に携わる人間としてあってはならない事故なのですから。

早くこの案件の真相が表面に出ることを期待しますし、当事者には停職処分→依願退職などという甘い処分ではなく、懲戒免職にするべきだと思います。

みなさん、くれぐれも身の丈に合った生活を送って下さいね。

1月 4, 2008 News | | コメント (3) | トラックバック (0)

本年もよろしくお願いします

woman_jailerです。

旧年中は、関係者の方にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

今年は気持ちを入れ替えてエントリを書こうと思いますのでよろしくお願いします。

さて、今は矯正の世界もお正月シフトですね。
公安職の悲しさ故、世間での連休とは縁がないですが、勤務じゃない日は体も心も休めていただきたいモノです。
管理人、実は10連休中(29日~7日)ですが、時間給で働いている身にはあまりありがたくない・・・皆さんからすればうらやましいのかどうかわからないですね。

お正月シフトの間、慣れぬポジションについて大変な方もおられると思います。普段と違う担当箇所だととまどうのは仕方ないですからね。こういうときこそ、日頃における職員間の信頼関係が問われるかなと思います。

拝命を考えている人は、まとまったお正月休みなんてないし、お盆休みもありません。世間での連休とは無縁な生活が待っています。
地元から離れた施設でもいいから拝命したいと考えている場合には気をつけて下さい。

お正月シフトが終わったら、また大変な日々に戻りますが、職員事故のない1年になればいいですね。

1月 2, 2008 日記・コラム・つぶやき | | コメント (5) | トラックバック (0)

自所でのことすら学ばないのか

学習能力がないというのはこういうことを指すのでしょうか。

大阪拘置所:受刑者に暴行、中傷の疑い 看守部長を処分

 受刑者に暴行や差別的な中傷をしたとして、大阪拘置所は7日、処遇部門の男性看守部長(32)を、特別公務員暴行陵虐容疑で大阪地検に書類送検し、減給6カ月(100分の20)の懲戒処分にした。
 調べでは、看守部長は今年5~7月、大阪市都島区の同所内にある工場で、他の受刑者に会釈したり、自分勝手な発言をしたなどの理由で男性受刑者6人を注意。この際、胸ぐらをつかんで揺さぶり、後のロッカーや壁に後頭部を打ち当てるなどした疑い。
 この他、入浴場でふざけて受刑者2人の髪をそったり、背が高く運動神経の鈍い受刑者を「うどの大木」とばかにするなどの行為もしていた。看守部長は「一生懸命やろうと思ってやりすぎた」と供述しているという。

 他の受刑者からの申し出があり発覚。この工場では別の看守部長も今年1月、受刑者に暴行したとして書類送検され、起訴猶予処分になったばかり。井上慧・大阪拘置所長は「再発防止に向けて指導や研修を一層充実させる」などとコメントした。

拘置所で受刑者?言われてもピンとこない人もいるかと思いますので説明を。
通常、刑が確定したら、移送待ちの期間を過ごした後、刑務所で服役となるのですが、拘置所の経理作業(調理・清掃・営繕工事・舎房内雑用)をこなすために、A級の受刑者(しかもスーパー級)の受刑者がいます。未決の内に目をつけておいて、判決が下ったら、同じ施設で刑に服させるのです。自所執行受刑者と言われます。

刑務所に移送となる受刑者よりかはかなり扱いやすいのをいいことに調子こきすぎたんですかね。

32才で看守部長といえば、中等科出のはずなのでもったいないよなー。
でも、学習能力がないのなら、上に上がれば上がるほどやっかいな存在になるし。刑務官としての資質に問題があったとしても誰も何も言ってくれなくなります。

「他山の石以て玉を攻むべし」

11月 8, 2007 News | | コメント (16) | トラックバック (0)

失敗から何も学ばないのは刑務官自身?

またしてもWinnyで受刑者情報流出ですか。
ホント、失敗から何も学ばない人たちがいるのですね。そういう人が人を更生させる仕事に就いているとはと思うと、嘆かわしい。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071026k0000m040017000c.html
水戸少年刑務所:受刑者氏名情報がネット流出

水戸少年刑務所(茨城県ひたちなか市)の刑務官の私物パソコンがファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」のウイルスに感染し、同刑務所に収容されている受刑者約120人分の氏名などがインターネット上に流出した。現在、同刑務所に収容されているのは成人ばかりで、逮捕当時未成年だった受刑者の情報は確認されていない。
 法務省矯正局によると、流出したのは、受刑者のほか、職員約900人の氏名など。この刑務官は今年4月ごろ、上司から故障した業務パソコンのデータ修復を依頼され、無断でハードディスクを自宅に持ち帰った。私物パソコンの復元ソフトを使って修復しようとしたが、ウィニーのウイルスに感染し、上司のデータが流出したという。
 今月16日、内閣官房情報セキュリティセンターから法務省に連絡があり、情報流出が判明。ウィニーの使用について、刑務官は「ウイルス対策もしており、感染するとは思わなかった」と話しているという。
 昨年2月にも、京都刑務所の刑務官の私物パソコンがウィニーのウイルスに感染し、受刑者情報を流出させたことが発覚。矯正局は内部データの施設外持ち出しを禁止する通達を出していた。
 梶木壽(ひさし)矯正局長は「原因や背景について迅速、適切な調査を実施し、再発防止の徹底を図りたい」とコメントした。

もう、警察ぐらい厳しく懲戒免職でいいでしょう。「ウィニー:捜査情報2千件流出 三重県警巡査が懲戒免職に」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071013k0000m040135000c.html 

累犯受刑者のことを懲りない面々と言ったりしてますけど、一番懲りていないのは刑務官自身なのか?と思いますね。
自分だけは大丈夫……って思って、Winny使い続けていたんでしょうね。

業務用パソコンデータが壊れるというリスクも考慮していなかった上司も馬鹿だよなーと。部下に修復を依頼しないといけないぐらいに大事なデータだったら、バックアップぐらいとっておけ!

官舎に住んでいると、たまーに上司による捜検が入ったりしますが、私物パソコンの中まで捜検されたいんですかね?

今回の一件で、現役の人たちはまた調査とかで大変でしょうけど・・・。

(追記)
一般社会から隔離されているという点では、自衛隊とも似ていますね。自衛隊でのWinny情報流出が止まらないことに関する記事で、以下のような指摘があります。「自衛隊Winny情報流出 多発する本当の理由

対策以前の問題とも語る専門家もいる。軍事ジャーナリストの神浦元彰氏は自衛隊の「危機管理・情報管理能力」に警鐘を鳴らす。
「自衛隊は感覚が甘いんです。一般社会と隔絶されていることで、一般社会の常識が自衛隊では常識になっていない。私物のパソコンで業務を行うことも、つい去年までやっていたんですよ。ITの進歩にはついていけてないし、技術にも疎いんですよ」

矯正の世界もそう変わりないなと感じました。一般社会での常識が組織内で常識になっていないというのは、仕事内容考えると自衛隊以上にタチ悪いですね。

10月 25, 2007 News | | コメント (1) | トラックバック (1)

「死刑執行、自動的に進むべき」 鳩山法相が提言

ソース:http://www.asahi.com/national/update/0925/TKY200709250116.html

ベルトコンベヤーだの、乱数表だのという人の生命を扱うには不適切な言葉はあるにせよ、今の制度に疑問を感じ、発言すること自体は間違っていない。むしろ、個人的には「よく言った」という感じ。

 死刑執行命令書に法相が署名する現在の死刑執行の仕組みについて、鳩山法相は25日午前の記者会見で「大臣が判子を押すか押さないかが議論になるのが良いことと思えない。大臣に責任を押っかぶせるような形ではなく執行の規定が自動的に進むような方法がないのかと思う」と述べ、見直しを「提言」した。
 現在は法務省が起案した命令書に法相が署名。5日以内に執行される仕組みになっている。
 鳩山法相は「ベルトコンベヤーって言っちゃいけないが、乱数表か分からないが、客観性のある何かで事柄が自動的に進んでいけば(執行される死刑確定者が)次は誰かという議論にはならない」と発言。「誰だって判子ついて死刑執行したいと思わない」「大臣の死生観によって影響を受ける」として、法相の信条により死刑が執行されない場合がある現在の制度に疑問を呈した。

現在、再審請求中もあわせて100名を超える死刑確定囚がいる状況。で、判決から執行までの期間といえば平均で7年6ヶ月とかそういった状況。近年では異例な早さで執行といわれた宅間守ですら1年以上かかっている。

なぜこのような状況になっているのかは、死刑執行に関する刑事訴訟法の関連条文を読めばある程度まではわかるかと。

第四百七十五条 死刑の執行は、法務大臣の命令による。
2 前項の命令は、判決確定の日から六箇月以内にこれをしなければならない。但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であつた者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。
第四百七十六条 法務大臣が死刑の執行を命じたときは、五日以内にその執行をしなければならない。

今回の鳩山氏による疑問を呈したことに対して、責任回避とかといった問題で捕らえるべきじゃない。
最終的にたった1人の人間による判断により一人の生命が左右されていること、それによる不適切な刑の執行状況につながっていること。

あと、法務省がどういう基準で刑執行対象となる死刑囚を選択して、起案しているかも気にはなるね。支援団体からあまりブーイングを受けなさそうな確定囚から選んでるんかね?

9月 25, 2007 News | | コメント (3) | トラックバック (5)

シュレッダー

紙の書類を処分するのに便利なシュレッダー。個人情報もクロスカッター方式なら粉々にしますよ!

管理人は刑務官1年生の時(刑務所勤務中)に、処分してはいけない書類をシュレッダーにかけてしまった苦い経験が。

何の書類だったかって?それは保護房収容者の動静視察表ですよ。15分に1度、しかも通常の舎房と遠く離れた場所に巡回して、夜勤者全員で手書きして印鑑を押したモノです。

その日、夜勤雑務に入っていました。動静視察表をシュレッダーにかけてしまったのに気づいたのは、朝になって、書類を整理していたとき。

「な、ないーーーーー!!」

動静視察表ですから、あとでお偉いさんの決裁も受けなければいけないのに!

夜勤部長と先輩方に平謝りして、書き直していただいてなんとか場を切り抜けましたが、手書きの重要書類をシュレッダーにかけたという経験は民間に行ってからもトラウマになりましたね。

9月 14, 2007 日記・コラム・つぶやき | | コメント (6) | トラックバック (0)