逃走に関する条文
まず、逃走とは、拘禁から離脱することで、戒護者の実力的支配を脱したときに既遂となります。逃走については未遂であっても罰せられます。
逃走に関する条文は、以下のものになります。
- 刑法の第97条から第102条
- 監獄法第23条第1項
- 監獄法施行規則第56条、第57条
刑法に関しては、割と資料が入手しやすいのでここでの説明は略します。
監獄法第23条第1項では、
在監者逃走シタルトキハ監獄官吏ハ逃走後四十八時間内ニ限り之ヲ逮捕スルコトヲ得
監獄法施行規則第56条では、
在監者逃走シタルトキハ所長ハ速ニ監獄所在地及ヒ其附近並ニ逃走者ノ立寄ル可キ見込アル地方ノ警察署ニ逃走者ノ人相書ヲ添ヘ逃走ノ事実ヲ通報ス可シ
監獄法施行規則第57条
前条ノ場合ニ於イテハ所長ハ其事実ヲ法務大臣ニ申報ス可シ逃走者ヲ逮捕シタルトキ亦同シ
2逃走者刑事被告人又ハ監置二処セラレタル者ナルトキハ前項ノ報告ヲ為ス外逃走及ヒ逮捕ノ事実ヲ夫々検察官又ハ裁判官ニ通報ス可シ
逃走があった場合、刑務官は逃走後48時間以内に限って逃走者を逮捕状なしで逮捕することができます。48時間を超えてしまった場合は、警察に頼るしかありません。
昨日の事件の場合は、逃走者が刑事被告人なので検察官にも連絡する必要があります。
あー、それにしても監獄法、監獄法施行規則、行刑累進処遇令は旧仮名遣いで書かれているので読むだけでも一苦労ですよ。
8月 25, 2004 関連法令など | Permalink
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さいたま拘置支所:強盗傷害罪の23歳被告が逃亡
ソースは、http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040824k0000e040054000c.html。
行刑施設の最大の使命とは何か?
「在監者の身柄の確保」
にあります。
従って、逃げられたり、勝手に死なれたり(自殺)というのは非常にまずいのです。
ニュースとかでは、逃亡とか脱走とかになっていますけど、業界用語では逃走になります。
逃走された場合、刑務官は何もできないのか?といえばそうじゃありません。
その辺のお話は別トピックにて。
8月 24, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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二度と出会わないことを祈りながら
刑務所、拘置所いずれにも釈放というのがあります。刑務所なら仮出所や刑期満了に伴うもので、拘置所なら執行猶予や保釈、無罪判決によるものです。
刑務所では釈放の場に立ち会うことはなかったのですけど、無事に出所していった人たちのこれからの人生がよいものであって、二度とこのような場所に来ることのないようにと思っていました。特に初犯で来た人にはなおさらこの思いを深めていました。(累犯はちょっとあきらめ入ってたりしていた。それでも1日でも長く塀の外で生活できたら……とは思ったりしていました。)
拘置所では何度も釈放の場面に立ち会いました。拘置所の場合、執行猶予の判決を受けた場合は本人の同意を得て、荷物を持ち帰るために拘置所に戻ってきてもらいます。実際には拘置所行きのバスの出る時間が決まっているので、そのバスに乗るまでの時間は拘置所内にある監房にいてもらわないといけないのですけど、鍵はかけません。
拘置所に戻ってきたら、もう一度荷物調べをして、身元の確認をして、そして門まで連れて行きます。このときにはもう手錠はかけていません。
門まで送り届けるまでの間に、私はよく次のようなことを言ってました。「こんな所に二度と来たらあかん、(拘置所で)二度と会いたないよ。」
刑務官にとって、職場での被収容者との再会というのはありがたくありません。なぜなら、被収容者が「再び犯罪を犯して、施設に収容される羽目になった」というのを意味するからです。
執行猶予で出て行った人が3ヶ月程度で拘置所に戻ってきてしまったりすると、なおさらショックです。こういう人はたいてい予兆があるので覚悟はしているのですけど、やっぱりショックです。「もー、また来たんか。」と舎房の担当にもあきれられてました。
執行猶予がついて釈放されて、また拘置所までやってくると、次は実刑判決で執行猶予も取消なのが相場だからです(まれにダブル猶予なんてこともあるけど)。こういうときは、「しかるべき所に行かなあかんから、覚悟しときや。」と言ってました。
刑務所勤務時代に出会った被収容者と拘置所で再会したときは、お互いばつが悪いという感じでしたね。人事異動なんて被収容者には知らされませんから。
私が刑務官の仕事を辞めてからもう数年が経とうとしています。その間に元・被収容者との再会はしたことがないのですが、万が一再会することがあれば、更生している状態でいて欲しいと思います。
8月 23, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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女子刑務官の恋愛事情 その2
女子刑務官の恋愛事情 その1では、女子施設(女子刑務所)で拝命したケースを書きました。
じゃあ、女子施設じゃないところで勤務している女子刑務官の事情はというと、、、選び放題。器量がよし、性格良しなら、もて放題です!というのは誇大表現か。
多少セクハラ気味な部分もあったりはするのですが、男性(特におじさんからは)かなりちやほやされます。
しかし、それを職場内恋愛に結びつけるとなると非常に大変です。
なんといっても、噂はマッハで伝わるような職場。万が一噂に立てば、それは即結婚を前提としたおつきあいとしてみなされてしまいます。
異性の独身寮に遊びに行ったのがばれただけでも職場の噂。というより、異性の独身寮を訪問するのはNGなのです。上司の耳に入ったら注意されます。
女子施設から拘置所へ転勤直後に、飲みに誘うために初等科研修同期の男友達の所を訪ねたのだけど、これを知らなくて、ばれなくて助かったー。この当時、外の世界にお互いつきあっている人いたし。
夜勤部に入った時点で、「彼氏いるの?」と聞かれましたけど、速攻で「いますよ」と返しておいたし。
まあ、初等科研修同期ということで、仲がよくてもあまり深く疑われずにすんだのも幸いして、職場内の噂にならずにはすんだようです。
職場内恋愛は時として噂だけではすまなくなることがあるのです。不倫は問題外としても、そうでない場合でもトラブルになったりします。女子が20名程度の職場で、たった3年ちょっとで、2件もの職場内恋愛トラブルに遭遇してしまってうんざりしました。
8月 20, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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初等科集合研修って
刑務官の研修は、大きく分けると以下の3つがあります。これは、同じ矯正職である法務教官(少年院や少年鑑別所の職員)と共通です。
- 初等科
- 中等科
- 高等科
初等科は、刑務官として拝命すると必ず受ける研修ですが、中等科と高等科は昇進するために必要な研修でして、大半の刑務官には縁のないものになります。私は、中等科まで研修を受けて、高等科は受験に失敗しました。
初等科研修ですが、集合研修(2ヶ月半ぐらい)と実務研修(4ヶ月ぐらい)に分かれます。でも、刑務官の世界で「初等科」というばあい、たいていは集合研修の方を指します。
初等科集合研修では何をするかと言いますと、刑務官として必要な法令や実務について学びます。
法令の方は、行刑法、刑法、刑事訴訟法、憲法、法学概論などです。レポートやテストがあったりします。成績が悪いと追試があったりもします。私はこっちの方で主に点を稼いでいました。
実務の方はというと、護身術、集団行動訓練、戒具(手錠、補縄)の取り扱い、けん銃の取り扱いなどについて学びます。(※法務教官はけん銃の取り扱いについて学ぶ機会なし)
で、集合研修となうっているので、矯正研修所○○支所というところに入所します。通いではなく、宿泊系の研修です。○○は拝命した施設がある管区だと考えてください。(たまに他管区の支所に入所することもあります。)
土日は外泊の許可も出ますが、平日は研修所で生活することになります。3食付きです。
男女混合ですけど、生活スペース(部屋・トイレ・洗面所)は当然別々です。夜間は異性の生活スペースを訪れることはできません。
初等科集合研修の成績優秀者は中等科の受験資格が早くなるとか表彰の対象になったりします。
ということで、今回は概要紹介ってところで。
8月 19, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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女子刑務官の恋愛事情 その1
女子刑務官だって恋愛の一つや二つしたい。彼氏欲しいのです。
けど、女子施設は女の園で、男性職員がいると思えば既婚者ばっかり。
女子施設があるところはどこもかしこも不便な田舎ばっかり。5つの女子施設の中で立地的に一番ましだと思われる私の拝命施設ですら、街に出るのには車じゃないとちょっと厳しかった。
しかも、勤務状況とはいえば、新人はまず夜勤からになるので、一般人との恋愛は相手に理解がないと苦しかったりします。休みのスケジュールがあまりあわないのですから。4日に1度の夜勤がある刑務官と、土日休みの一般人だったら、休みが合うのは月に1度ぐらいでしょう。
あー、でもこのような施設に拝命しても恋愛するチャンスは訪れるのですよ。
初等科集合研修というのがあって、そこには同じ管区の他施設から拝命して日の浅い刑務官がたくさんやってくるのです。もちろん男いますよ。
見習い勤務中についた先輩には、「初等科研修で男作らな、作る機会ないで」とまで脅されてました。それくらい、男に出会える機会が少ない職場なのです……
実際、初等科集合研修で見つけた男とそのままおつきあいを続けて結婚なんていうのは、刑務官の世界ではよくあることです。
8月 18, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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処遇部門に民間人採用
ソースは、http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040816it02.htm。
ニュースを読む限りは、被収容者に対して直接接する部分での採用はないとのこと。舎房監視用カメラでの監視や門・周辺警備にあたる人材をということらしい。
つまり、民間人が工場や舎房内をうろちょろするというのは想定していない。
これは、山口県(美祢市)で開設を予定している新しい運営形態の刑務所でも同様のハズ。
女子施設の場合、もともとカメラがついている場所がめちゃくちゃ少なく、監視卓(監視用モニターがいっぱいある部屋)専任の人材って充てられてないハズなんですけどね。雑務係が兼任しているはず。
門・周辺警備に関しては刑務官がやっているのを民間に委託してもよいかとは思うのですけど、人がからむと少々不安。例えば面会にやってきた人が暴れたらどうするのでしょうか?民間人職員による民間人に対する実力行使は想定しているのかな?
行刑施設の定員が約71000人で、今年6月末の収容人員が約75000人だから、単純計算でも収容率105%。大きな施設だと大変でしょうね。
刑務所(懲役監、禁錮監)だとある程度人員調整がきくのですけど、拘置所はそうはいかず、犯罪者達の数が増えると収容せざる得ないわけで。私がいた頃ですら、勤務施設だった拘置所の収容率は100%超えてましたよ。
一部の人権派と名乗る弁護士は代用監獄(警察署の留置場)を毛嫌いしてますけど、だったら、刑務所や拘置所で働いている人の苦労を知れと言いたい。弁護して金もらって、名前売っているだけが能なのかよ?
ようやく手をつけてくれたかと思う反面、根本的な解決にはほど遠いよなと。
8月 16, 2004 News | Permalink
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女子刑務官の服装
刑務官には制服が支給されます。冬服(青)・合夏服(水色)・夏服(うす青)の通常勤務用と冬警備服(濃緑)・夏警備服(上衣:白、下衣:灰)です。
冬服、合夏服、冬警備服を着用しているときは白Yシャツとネクタイ着用です。
下衣はズボンとスカートの2種類ありますけど、処遇部門の現場に出る刑務官はスカートなんてはいていられません。基本的に肉体労働ですから、動きやすいズボンになります。
スカートなんて、初等科集合研修が始まるときの式典の時に無理矢理履かされただけですよ。
それと、それぞれの制服に対して帽子もセットになります。現場に出る場合、夜勤以外では必ずかぶることになっています。
靴もハイヒールなんて物は論外でして、黒の革靴(ローファー)が基本。夜勤などでは運動靴もOK(足音を立てないようにするため)。私はウォーキングシューズを履いて勤務していました。ストッキングではなく、靴下。おかげで、ハイヒール+ストッキングは今でも履き慣れません(^^;
髪型はショートカットかお団子ヘアか帽子の中にしっぽを隠すかです。長い髪を縛ってなかったり、縛っていても垂れ下げているのはNG。実力行使の時に髪の毛を引っ張られる危険があるからです。茶髪は度が過ぎなければOKですけど、女子施設じゃない場合は茶髪にしない方が無難だったりします。(拘置所勤務時代に怒られた経験あります)
アクセサリーはピアス・ネックレスはNG。指輪は石のついていない物で結婚指輪に限ってOK。腕時計は金属ベルトNG。
化粧は、あまり派手でなければOK。屋外での勤務も多いので、夏場は日焼け止め必須。私なんかはほとんど化粧も手入れもしていなくて、夜勤部長に「手入れぐらいしなさい!」と言われたことが。とはいっても、夜勤で仮眠に入ったときに素顔は別人、「あんた誰?」と思わずつっこみたくなるようなのはどうかと。
通勤時の服装は、施設のすぐそばの官舎に住んでいる場合は制服を着用していきます。本当は制服を着たまま民間の施設に行くのはダメなのですけど、刑務所勤務時代はすぐ近くのスーパーに制服のままで行ってた人多かったな。今はどうなんでしょうね?
官舎でも施設から離れていたり、自宅から通う場合は私服になります。施設によってはなぜかジーンズ禁止なところもあったりします。
8月 14, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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刑務所内用語(1)
刑務所で看守として勤務するときに出てくるいろんな用語の解説など。
- 戒護
- 広義の定義だと、行刑施設が自ら安全及び秩序を維持するため、非収容者(例外的に一般人)に対し、警戒し、監視し、指導し、命令し、さらには安全・秩序が侵害されそうになったり、侵害されたときには、侵害を阻止したり排除したりして現状に回復させるために、直接実力行使すること。
ということで、刑務官のメインの業務は戒護という言葉でくくられる。
- 行刑施設
- 刑務所や拘置所のこと。
- 被収容者
- 受刑者や未決拘禁者のこと。
- 立会
- 文字通りなのですが、非収容者が行ういろんな行動に対して立ち会いすること。もちろん戒護はしないとダメ。
例えば、慰問などの行事で勤務に就く場合だと行事立会となる。
- 接見
- 面会のこと。受刑者の場合は、階級によって月当たりの回数が決まっている。
- 横臥
- 横になること。これができる時間帯は決められている。体調が悪くて起きあがれない場合は横臥許可をもらうことになる。
- 願箋(がんせん)
- 被収容者がいろんなお願い事をするための用紙。物を購入する、私物を出し入れする、投薬を受ける等々その他諸々のお願いをするために必要。
- 捜検
- 居室検査。居室に持ち込んではいけない物(反則品)を持ち込んでいないか、反則品でなくても必要以上に持ち込んでいないかを検査すること。刑務所だと工場に出ていることがほとんどなので比較的時間に余裕があるけど、未決拘禁者や工場に出ていない受刑者だと、入浴や運動に行っている隙をぬってやらないといけないので大変。各居室が1ヶ月に1度程度の割合になるような感じで行われている。
捜検をした痕跡もなるべく小さくしないといけないし。相手が非収容者といえど、他人様の物を触ることになるので、非常に気を遣う。
当然、反則品が見つかった場合は懲罰の対象になる。
- 検身
- 身体検査のこと。男子施設には検身場なるものがあって、工場から居室に戻るときに非収容者を裸姿にして検査するけど、女子施設ではそこまではなし。女子施設の場合、日常は、居室への出入り時などに服の上から行う。女子施設で裸検診するのは入所時、仮出所者用居室に入る前など。裸検身の時は下の穴まで見ないといけないのだ……
8月 13, 2004 用語 [1] | Permalink
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独身看守の住宅事情
私が拝命した当時、施設の独身寮(個室)には先輩達が住んでいて空きがなく、若手は家族向けの官舎に2名ないし3名で同居という形を取っていました。
3K(6畳・6畳・4.5畳)、バストイレ別の6畳の官舎で、6畳+押入2間の和室が私の部屋になりました。
今はどうなっているのかわからないのだけど、若い人が多いので若手全員に個室というのは今でもないんだろうなって思ったりします。
ちなみに、独身寮には看守部長までが入居。幹部は独身でも幹部用家族向け官舎に入ります。
女子刑務所での拝命になって官舎に入る場合は同居も十分あり得ます。拘置所だと独身寮に入れたりもします。女子向けの独身寮がない施設だと、3Kや3DKの家族用官舎に1名で住むなんて贅沢な状況もあり得ます。
で、最初に同居したのが同い年なのだけど、心理的にえらい壁を作っているような人でうち解ける余地なしといった人。遅く帰ってきて寝るだけといった生活で、生活の方もすれ違い状態。心が落ち着くような場所ではありませんでした。その理由はといえば、結婚間近で男のところに通っていたから。
まあ、この先輩とはわずか1ヶ月の同居生活、私が初等科集合研修に行っている間に結婚退職。これで、平穏に暮らせるように。
その後、2人の同居人がやってきたけど、同期と後輩だったので、拝命当初に比べれば天国のような日々になったのでした。
8月 12, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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看守同士の人間関係
刑務所や拘置所の職員の人間関係ですが、基本的には拝命が先の人がえらい人で、雰囲気は体育会系です。実際に剣道や柔道の経験者もいるため、そういう雰囲気があります。体育会系雰囲気に関しては男子の方が数倍厳しいんですけどね。
たとえ1ヶ月でも早く拝命すれば「先輩」。
男子のほうでは、年齢も加味されていたようなのですけど、女子は完全に拝命順。従って、年下や同い年でも先に拝命した人に対してはもちろん敬語。
とは言っても、気持ち的にはなかなか割り切れるモノではなくて、私自身は国立大学卒業という変なプライドがあったせいで、先輩達とうち解けるのに一苦労してしまいました。特に年下の先輩に対しては、なかなかうち解けられなかったです。(反省)
階級制度があるので、階級が上の人はもちろんえらい人になるのですが、若くして看守部長になってしまうと先輩看守にいいようにこき使われます。はっきり言うと立場弱いです。仕事の責任だけは押しつけてくれるいやーな先輩看守もちらほらいましたね。(今思い出してもむかつく奴が2名ほど)
8月 12, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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自庁研修開始
初日は施設オリエンテーションや挨拶などで終了。
4/1づけで私の他に2名拝命していて、私を入れてその年の4月拝命は3名に。
私が大卒で、他の2名は短大卒と高卒だったので、私が一番年上。けど拝命は同期。
ちなみに、私が拝命したときの俸給は、公安職(一)6号俸が適用されました。
自庁研修では、看守として身につけなければ行けない法令の勉強と、各工場をはじめとしてさまざまな勤務箇所での見習い勤務がメイン。
看守として身につけなければいけない法令は、監獄法をはじめとして、監獄法施行規則、行刑累進処遇令、刑法、刑事訴訟法etc.があります。
ちなみに、監獄法・監獄法施行規則・行刑累進処遇令の3つの法令をまとめて行刑法と言います。
見習い勤務は入浴や運動の立会、門の警備、そして夜勤などもあります。どの担当場所でも、担当の先輩について実際の仕事について学んだり、先輩に顔を覚えてもらったり。私が拝命した施設では、若手の昼間の勤務配置場所は門、運動立会、入浴立会、捜検がメインでした。
拝命が1,2年先輩の人についた場合は、初等科集合研修のことについてもあれこれ教えてもらったな。
どの職業でも言えることですが、仕事を通じて周囲の人たちとの人間関係を良くしておくことは最終的に身を助けることにつながるので、非常に重要な期間。
ここまで書いていて、ATOKで一発変換できない単語多すぎ。それだけ特殊な業界……
8月 12, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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小さな扉の先は
拝命して、各種事務手続きを済ませた。で、いよいよ施設の案内と言うことに。
処遇部処遇部門に配属されたので、処遇部門へ向かう。
拝命した施設というのは、もともとは男子用の施設で塀なども高く作られている。
で、外と塀の中をつなぐ場所といえば、2カ所ある門と小さな扉が2つ。事務所区域から処遇部門へ行くには、小さな鉄扉をくぐり抜けなければいけないのだ。
その鉄扉は、人一人がかがんで通れるぐらいの大きさなのだ。
これだけでもどひゃー!な感じ。
で、いかにも古めかしい処遇部門の建物。1Fが事務所と処遇部長室、取調室兼新入調室。2Fが更衣室と待機室と仮眠室(看守用、夜勤部長用、女性の当直長用)。お手洗いはいずれの階にもあり。
そして、処遇部門の先には舎房や工場があるのだ。
女子刑務所といえば、私が刑務官試験を受験したところのようにもっと開放的なものかと思っていたら、その考えは180度ひっくり返されたよ。
ちなみに、ここの施設は後ほど改築工事されることになって、今ではすっかりきれいなものになっていると思うのだけど。さすがに退職してからは全然行ってないし。あの鉄扉が今でもあるのかはわからない。
身内に刑務官がいるわけでもなく、刑務所についてろくな知識もなく拝命した身には、何もかもが別世界だと思った。
8月 3, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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