夜勤は気をつかうなり
女子施設では割とキャリアの浅い方がすることが多い夜勤。
しかし、非常に気をつかいます。
夜勤の時間帯は夜勤者と当直者しかいないからです。日勤の時間帯と比べると人数がかなり減ります。施設内でのトラブルは原則として、夜勤者と当直者で対処しなければなりません。
まず、足音をなるたけ立てないようにするのですが、舎房の廊下が木でできていたりすると、つい「みしっ」といわせてしまいます。まあ、今では廊下が木なんて所はないと思うのですが、私が拝命した施設では、当時木の廊下になっている場所がいくつかありました。
巡回といっても、簡単な仕事じゃないです。ただ、見て歩き回るだけじゃダメでして……でも、眠さに負けそうなことも多々あるのだけど。
逃走と自殺は絶対にまずいと以前にも書いていますが、どうしても警備が薄くなりがちな時間を狙ってくるのです。別に時計などを持ち込ませているわけではないのですけど、こちらの警備が手薄な時間帯はよくご存じという状況。
なので、生存確認は絶対に必要。まあ、15分に1回以上の割合で巡回が必要となっているのはそのためです。自殺をされたときの報道で、巡回時刻の件が出ているかと思うのですが、前見たときから発見までの時間がかかりすぎると当然、何らかの処分が来ます。
生存確認はどうするかといいますと、雑居房だと顔を出しているかどうかと布団のふくらみを確認します。独居房だと、これに加えて寝息も確認していきます。カメラ付きの独居だと24時間態勢で監視ですけど、それでは寝返りとかいびきとかといったおおざっぱな状態でしか確認できないので結構むずかしい。
見ているということで逃走や自殺を防止するというのもありますし、もし逃走や自殺があったとすればすぐに対処できるようにするのが、夜勤で最も重要なことでしょう。
それと、後もう一つ。日勤の担当に言いにくいことを夜勤者にいう被収容者が多いので、それをどうはねつけるかも鍵になります。最も多いのは、投薬関係。薬が大好きな被収容者が多いのですよ。日勤の担当は毎日のように観察しているので、被収容者の行動パターンとかをかなり把握しているのですが、夜勤者は毎日見ているわけじゃないし、受け持ち範囲も広いので、なかなか把握しきれない。そこをついてくるのです。ひどいのになると、毎日のように鎮痛剤が欲しいと申し出てきたり、投薬願箋を出してきます。そういう場合は、担当に翌朝報告の上、診察願箋を書くように指導してもらいますけどね。
10月 1, 2004 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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