« 2004年12月 | トップページ | 2005年2月 »

刑務官が公判期日忘れ=2回、被告出廷遅れる−札幌拘置支所

また、「札幌拘置支所」ですか?こないだ、女子刑務官の夜勤配置を宴会のために男子に代えたとして問題になったところなのに。
時事通信社の記事から。

 札幌市東区の札幌刑務所札幌拘置支所(沢村佳夫支所長)の刑務官が昨年12月と今月の2回、公判に被告を連れて行くのを忘れ、開廷が遅れていたことが26日、分かった。複数の刑務官がチェックを怠ったのが原因で、同刑務所は処分を検討している。  同刑務所によると、12月17日午後1時半からの札幌地裁公判に被告を連れて行くのを忘れた。期日を覚えていた被告本人の指摘を受け、地裁に連れて行ったが、開廷が約20分遅れた。刑務官が期日を出廷簿に書き忘れたのが原因。  今月24日には、別の被告を午前9時50分からの同地裁公判に連れて行くのを忘れ、開廷が約35分遅れた。前回の公判に出廷した刑務官が次回期日を聞き違えたのが原因で、地裁からの連絡で気付いた。 

立て続けに2回もかよ!被告人を連れて行くのを忘れたというのは結果的には同じなのですが、プロセスが違うようですね。

最初のケースから。
次回期日を聞いたら、その場でメモ紙に素早く控え、その後出廷カードに転記します。
もちろん、出廷期日を控えなかった職員が最も悪いのですけども、出廷カードを確認しなかった出廷係長もダメです。

2番目のケースから。
出廷勤務にあたる場合、次回期日は聞き漏らしてはいけない最重要事項の1つです。判決や求刑と同様です。
出廷期日を聞き違えて、それをそのまま出廷カードに書いて、施設側はそれを信用したままだったのでしょうね。

被告人が単独の場合は、戒護にあたる刑務官の方も1名であるケースがほとんどです。開廷中は手錠も外します。ですから、戒護に当たる職員の責任は非常に重大です。
出廷勤務は拝命が浅い職員でも担当につくことがままあります。夜勤明けで午前中出廷なんてこともあるのですどね……

拘置している施設と事件管轄裁判所の距離がある場合、1日に3度程度の定期便があって、裁判の始まる時間帯ごとにバスで連れて行きます。午前中開始、13時台開始、14時台以降といった感じで分けられます。場合によっては、定期便以外に特便を出す場合もあります。

手錠は、私が勤務していた頃は女子の被告人に対しては片手錠が通常でしたね(男子に対しては両手錠)。今はどうしているかはわからないです。

1月 27, 2005 | | コメント (14) | トラックバック (0)

辛い仕事を辞めるための最も適切な口実

内定待ちのシーズンですね。刑務官採用試験を受験して、2次試験まで合格したら、後は採用待ちになります。

きっと、夢をいくつも持って、拝命してくるでしょうね。
でも、思い描いていたモノともずいぶん違うことも思い知らされます。
そして、刑務官という仕事が精神的にも肉体的にも厳しい仕事であるということも。

女子の場合、刑務官を辞めるための最も適切な口実は「結婚退職」です。
みんなから惜しまれつつ、祝福されて、しかも自分の食い扶持は旦那が稼いでくれる。
男子のように「仕事が辛いからetc.」という表の理由を出さなくてもいいですしね。
うーん、なんてすばらしい。

拝命した当初、ベテランの方にこう言われたものです。
「さっさとええ人見つけて、辞めた方がええで。」と。
意地悪な言葉のように聞こえますけども、間違ってはいない言葉だと思います。

家庭と仕事との両立は非常に難しいと思います。
子供がいないのならまだしも、子供が生まれた後ではサポートしてくれる人がいないのなら無理でしょう。
お子さんがいる女子刑務官も何人か見てきましたが、彼女たちには必ずと言っていいぐらい実家や婚家からのサポートがありました。

運良くサポートを得られたとしても、幹部コースはまず無理でしょう。2ないし3年に1度の転勤は幹部にはつきものですからね。単身赴任を受け入れるだけの覚悟が自分だけでなくて周囲にも無ければダメですし。

1月 25, 2005 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

刑務官の防寒対策(その2)

こちらもメールでご質問頂いていたので、回答します。

手袋(白)が支給されるのですけども、あくまで儀礼用という感じで、防寒用に使うことは想定されていません。
それに、被収容者と接する場合には、手袋を着けていられませんから……

とは言っても、夜勤での巡回だと寒いので、こっそり着用しているというのが現状だと思います。

(追加)
手袋を着ける必要があるのは、日常の勤務では、朝の点検時ですね。

1月 24, 2005 日記・コラム・つぶやき | | コメント (10) | トラックバック (0)

現在の仕事

メールにてご質問をいただいていたので、ご回答を。

今の仕事はというと、Web系プログラマー兼サーバ管理者兼技術サポート兼Webディレクターという感じです。

刑務官の仕事を辞めてから困ったのは、なんと言っても転職です。

刑務官だった頃からPCに関するそこそこのスキルは身につけていましたけど、「未経験」あつかいにされてしまいます。辞めた当時だったら、WordとExcelがそこそこ扱えるだけでも十分だったはずなのですけどね。
年齢的には未経験で通用するかどうかのギリギリの年齢(当時27)だったことも痛かったと思います。

その上、本当の退職理由が「うつ病」ですから、私の方も人間関係で悩むような職場はイヤだなと思っていました。
面接の時とかは「身体を壊してしまって」と言っていましたけどね。

刑務官を辞めてから現在に至るまでの職歴

  1. 伝票入力
  2. インストラクター(派遣)
  3. 開発&サポート
  4. テスター(派遣)

女子刑務官が辞めるケースはほとんどが「結婚退職」です。
それ故、私みたいなケースで辞めてしまった場合、先をどうするかは非常に頭が痛いと思います。
肉体労働系でもいいというのなら、警備員とかに転身するという手がありますけどね……。

あ、そうそう。もう一つの質問にはお答えすることはできませんのでご了承下さい。

1月 24, 2005 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

女子被収容者を妊娠させた元看守部長に懲役3年

判決軽すぎ。

1月 13, 2005 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

留置所もいっぱい

大阪では留置場もいっぱいだと、府知事がぼやいているそうです。たしか、おとといぐらいの産経新聞の1面記事だったとおもいます。

刑務所の過剰収容のあおりをくって、拘置所に入所している受刑者の刑務所移送が進まない。その上、大阪拘置所の場合は、控訴による他の拘置所(含む拘置支所・刑務所)からの新入も受け入れなければいけない。これは、控訴することで、裁判の管轄が近畿2府4県内の各地方裁判所から大阪高等裁判所に移るためなので仕方ない。さらに困ったことに犯罪者は増え続けているし。犯罪者の受け皿がどこにもないのですよ。

そりゃ、軽微な犯罪で、更生の余地があって、引き受けてくれる人がいるなら起訴猶予とかで済ませられるかもしれないけど、そうじゃないケースが多いから、勾留せざる得ない。受け皿がないから、勾留しませんってわけにはいかないもん。

たちの悪い犯罪には厳罰化は当然だとは思うけど、受け皿がなければどうしようもないのですよ...

1月 13, 2005 日記・コラム・つぶやき | | コメント (8) | トラックバック (0)