受刑者更生意欲アップへ塀の中も「衣替え」
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050402i306.htm
刑務所内で受刑者に貸与されている灰色系の衣服や暗い印象の布団が“新色” に衣替えされることになった。 色彩学などの専門家から、現在の衣服や布団が「潤いに欠ける」「攻撃心を誘発する」などと 厳しい指摘を受けたためだ。 法務省は、受刑者の更生意欲向上を目指し、今年度中にも新色を決め、段階的に 切り替えを進めていく考えだ。 受刑者の刑務所内での普段着である舎房衣は、1966年に男性用が灰色に近い焦げ茶色、 女性用が灰色となり、その後は形状や材質も変更されていない。また、布団の柄は、男女とも赤と緑の太いしま模様となっている。衣服や布団が現在の色になった経緯は「全く分からない」 (法務省幹部)という。 法務省が昨年、色彩学の専門家らに刑務所を視察してもらったところ、衣服については「色彩が徹底した無地、モノトーンで、潤いに欠ける」「受刑者だからこそ前向きに生きる意欲を引き出すように、衣服に色をさすことが必要」などと改善を求められた。 布団についても「色彩学的に就眠の目的には不適切な柄、色彩」「色の組み合わせが緊張を強い、太いしまがその傾向を助長している。攻撃心を誘発する恐れがあり、房内での布団の存在感がかなり大きいことから空間への影響も大きい」などと酷評された。 専門家らは、〈1〉舎房衣のほか、作業着、パジャマについても、現行色に薄い青やミントグリーン、紅梅色などを加える〈2〉布団には柿色や茶色といった暖色系の色を取り入れ、しま模様を細くする――などを提案している。 法務省はこれらの案から、最終的な新色を選び、併せてデザインや素材の変更も検討する方針だ。おとといあたりにセカンドライターのたつみさんとも話をして異様に盛り上がってしまったネタです。
拘置所の未決収容区域は、自弁物品(わかりやすく言うと私物)が比較的認められていることもあって、まだカラフルなのですよ。服や寝具は原則自弁、官衣は、私物では足りない場合に貸与されるというパターンです。このときに貸与される官衣は受刑者の服と同じモノが貸与されます。寝具は、自弁と言っても結構なカサがあるので、自弁せずに官のモノを使う人も多いです。自弁の場合、出所時に一緒に持って帰ってもらわないといけません。従って、執行猶予の見込みが高く娑婆に出るのが近かったり、下獄(受刑者になること)が近い人は、直前に宅下げ手続きするのが多かったですね。
一方で、刑務所は記事にも指摘のあるとおりで、本当にモノトーンな世界です。後でそれぞれの色についてはどんな感じかを出してみようかと思います。官から貸与される枕は灰色に白カバーというすてきな?代物です。
受刑服(女子):■
枕&受刑服(男子)■
布団の緑色:■
布団のオレンジ:■
ということで布団のしましまを表現してみる
■■■■■■
(注:しましまの白い部分は実物ではありせん)
モニタの明るさ次第でちょっと違う可能性が大ですが、雰囲気はつかめるかと思います。ちなみに敷シーツは白布で敷布団にボタン止めです。掛シーツはなく、襟布(首が当たる部分につけます)をこれまた掛け布団にボタン留めです。
ちなみに、官衣や官布団は佐賀県の麓刑務所で作られています。
4月 4, 2005 News | Permalink
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コメント
さて、果たして少年施設ではどうなるんでしょうね。ちなみに少年鑑別所は男子は濃紺のシャツとズボン、女子は各鑑別所によって異なります(絶対入所数が少ないため、制服は各庁で決めます)。少年院では男子はやはり濃紺のシャツとズボンが基本、外出しての活動の場合はジャケットとズボンにネクタイかな。女子はやはり各庁でちがうようです。だからか、女子少年院は割合色彩が様々で、明るい雰囲気を作るよう改築の際にも開放的な雰囲気の場所が多いようです。でも、布団は、何処も一緒の緑にオレンジの太い縦縞模様。こればっかりは成人施設と変わりません。だから男子制服の色彩を変更するのかどうか、今後注目ですね。布団も変わるのかな。女子刑務所にはどこにも裁縫工場がありますから、麓ばかりではなく、各女子刑務所の裁縫工場がフル回転して制服作成や布団作成にてんてこ舞いするんじゃないのかな。
(ちなみに、職員の着ている制服すら、麓刑務所産なのだった。。。)
投稿 たつみ | 2005/04/04 17:49:38
潤い・・・色彩学・・・
極端なことをいえば矯正施設は旅館じゃないんですから、どうなんだろうなぁ・・
本人の責任で行った行為に対して国費で衣食住・医務付きの勾留生活をして、社会では浮浪者のような生活をしていた人や人道を踏みにじるヤクザや右翼・左翼にまで人権を配慮し、弁護士費用、訴訟費用まで税金で賄い、ある意味逆差別的なこの状況を納税者は知って納得しているんでしょうか?
投稿 現職くん | 2005/04/04 23:39:33
おお、カラー見本ができている!! そうそう、こんな感じの色だよね。「刑務所の中」という漫画のカラー扉絵を見ると、まるで写真のように独居房の様子が描かれており、これにもしっかりと、緑とオレンジの布団が描かれております。。
>現職くん
初レスですね。よろしく(^_^)。
いや、私も粋な計らいをすると矯正局の試みには感心した一方で、はてさて、その薄いブルーやら紅赤色とかを導入した刑務所内って……民間の工場と何ら変わらない光景になるなぁと。果たしてそれで、矯正効果が得られるのか。。。というより、矯正される側の心理よりも、外にいる犯罪を犯さない一般市民の感情がその現状についていけるか、心配したのでした。実際、刑務所に戻りたくてわざと再犯する事例だってある不況の世の中、いくら好況の兆しが見えてきたといったって、矯正施設に入っていたことがばれればなかなかいい職にはつけません。明るくて気持ちよく「仕事」が与えられ、三食ついて、眠る場所も布団も確保されている受刑者……ホームレスから見たらうらやましい限りでしょうな。震災が起こったって身柄の無事を確保されているわけだし。避難所で生活している人々はそれを見たら何て言うでしょうね? そう危惧すると、やはり刑務所はじめ、矯正施設の高い塀は、中にいる人を閉じこめる為にあるのではなく、外にいる人々から中にいる人を守るためにもあるのだと思わざるを得ません。そのバランスをどう取っていくのかが、今後の現職くん初めとする矯正職員の思案のしどころでしょうね。
投稿 たつみ | 2005/04/05 1:54:34
拘置所に収容される人ってどんな人ですか?
場合によっては保釈とかきくし,案外自由は
聞いてもらえるから,金に余裕ある人は保釈申請をしたらいいとおもいます。それが通らないときは,仕方なく施設の方針を聞くしかないとだめでしょう。今はどこの施設でも収監される人が増えています。未決=推定無罪は少なくとも累犯には通らないでしょう
刑務所はこげ茶ではなくうす緑色の作業着を着用してその一環を担っていますよ。
ただ,私は服や寝具で処遇を改善をするというのはどうかとおもいます。少なくとも彼らは法に触れる犯罪を犯して収容されているわけだし,それなりの処遇を受けなければいけません。行き過ぎはよくありませんが,今は人権人権と言って,なんとしてでも刑務官や国を相手取って訴訟を起こす人たちはどうかと思う。自分達のやったことを再認識してほしい。法を犯すことをしなければ幸せに過ごせるのに…刑務官を税金泥棒と言う奴も考え違いをしてます。刑務官はちゃんと税金を払っています。税金を払っていないのはお前ら収監されている奴やないか!・・・という思っている職員はよくいると思うが,声に出して言う人は一人もいないと思います。
ちょっと他罰的ではありませんか?
拘置所しか経験のない職員には大変ですが,刑務所経験のあるたたき上げの職員はそれぞれのいいところや悪いところを知っていますからね。
苦労しますけど、収容者の一番辛いところも感じて接していますよ。
まあ中途半端にイロイロ知っている人が一番やっかいなんですけどね・・・
投稿 はやと | 2005/04/09 0:11:11
潤いとかって何でしょうかね。
人が立ち直るためには何らかのきっかけが必要だというのは、業界にいる人ならわかっているとは思います。
ただ、それを被収容者の処遇緩和とか、こういう方向で実現するのは、外部の人間が見たら快くは思わないのかも知れません。現状ですら、ホテル状態だという声もあったりしますし。
ただ、布団の色についてはセンス悪いよな~と拝命当初から思ってはいましたが……
>はやとさんへ
現役の方です?保釈の条件をご存じなのでしょうか?
今の被収容者がますます他罰化傾向が強まっているとは思います。ヘンな人権意識を植え付けられて、その上、幹部が訴訟を恐れて被収容者の半分言いなり状態では、外でまっとうな生活を送っている人たちが、被収容者に対して求める処遇は厳しいでしょうね。
投稿 管理人 | 2005/04/11 20:20:24