女性看守を停職処分 収容女性に好意、不正交友
大阪拘置所は10日、拘置所に収容されていた30代の女性に偽名で電報を送り、受刑中も手紙のやりとりをするなど不正な交友をしていたとして、女性主任看守(41)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。 主任看守は既に辞職願を提出、同日付で承認された。「最初は女性から好意を寄せられ、その後、自分も好意を持った」と話しているという。 大阪拘置所によると、主任看守は2003年6月初旬ごろから同年7月にかけ、女性の母親に電話で連絡を取ったり、偽名で女性に電報を送ったりした。 同年8月ごろから04年6月ごろまで、女性の家族の名前を使い、刑務所に移った女性と手紙のやりとりをした。出所後の04年10月ごろから今年5月初旬まで、自宅で女性と同居していた。
私、この記事読んでため息しか出ないんですけど……。
主任看守となれば、やっていいことと悪いことの区別ぐらいはついているかと思ってました。主任看守と言うことは、拝命から15年以上は経っているはずで、女子の世界ではベテランですよね。
女区は女ばかりの世界ですから、被収容者が好意を職員に寄せるというのはあるでしょう。だけども、職員がその好意に応えるとは、やってはいけないことです。
身分帳見れば、緊急連絡用に親族などの連絡先を記した用紙もあります。そこに被収容者の女性の母親や親戚の連絡先が書いてあったのでしょう。拘置所の場合は、処遇部門ではなく、庶務課で身分帳が保存されていますので、女区に持ってきた際に閲覧したのだと思われます。
拘置所での偽名電報や、刑務所での親族なりすまし発信だけでも不正交友として職員事故になります。まして服役を終わった者を自宅で同居させるだなんて、言語道断です。出所者との接触は最小限に抑えなければならないのに、全く何をやっているんだか。よくこれで停職1ヶ月ですみましたね。
8月 10, 2005 News | Permalink
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コメント
真の意味での「プロ意識」が欠如していたとしか言いようがないと思います。
私も精神科医という仕事柄、担当患者(特に異性)から好意またはそれを超えるような感情をもたれたり、実際にその感情を伝えられたりすることが時にあります。
精神科は他科に比べて患者との接触時間が長く、特に閉鎖病棟へ入院している患者などは外界との交流も多いとは限らないので、異性の医師に対していろいろな感情がわくのはわからなくはありません。
しかし、このような場合に精神科医としてどのように対応すべきかは、言わずもがなです。
私は担当患者であっても、退院後は外来診察室でしか接触しませんし、患者が病院へ何らかの相談の電話をかけてきても、その電話での回答は必要最小限にとどめ、近日中に外来へ来るよう促します。冷たいようですが、適切な治療構造の維持には不可欠な対応です。
患者を大切にすることと、患者と馴れ合いになったり一線を越えたりすることはまったくの別物で、そのボーダーラインを常に意識できているかがプロか否かの分かれ道だと思います。
今回の主任看守は、これまでの仕事は無難にこなせていたのかもしれませんが、人を扱う仕事に就く者として越えてはいけない一線を越えてしまった時点で、プロとして失格と言われても仕方ないように思います。
本文でも指摘されていますが、プロとしての根本的資質を問われる違反行為についても、停職1ヶ月の罰則だけなんですね。
投稿 XYZ | 2005/08/11 0:00:12
こういう特殊な仕事をしていると
ホモやレズ、ナベ、カマなど同性愛の人が多いのでしょうか。
別に同性愛が悪いとか言いたいのではないのです。差別的と感じたら申し訳ないのですが、ようはこういう事件を起こさないで欲しいですよね。
私の先輩にも何人か色々問題のある人がいますが・・・・。この業界自体の常識が問われてしまいます。
この前も男の看守が下腹部を触ったとかで戒告になっていますよね。
投稿 | 2005/08/11 1:51:24
拘置区のある刑務所です。
こっちでは身分チョウじつは
未決と既決処遇の同じところにしまっています。
普通はショムにおくものなのですか?
投稿 キタ | 2005/08/11 2:12:08
記事を読んで溜め息ついてしまいました。たとえ本当にこの二人が恋愛関係を結んだのだとしたとしても、せめて、接触を持つのは、全ての処分が終わってからにして欲しかった。もしくは、主任看守さん自身が退職するなどしてけじめを付けた上で、行動して欲しかった。これでは個人情報を悪用したばかりか、うっかりすると鳩行為とも取れるし、処遇を特別扱いした可能性だって否定できず……。。。個人情報を扱い、個人に対して平等に対応すべき職務を忘れ果てた行為としか言いようがない。そうである以上、惚れたはれたの問題だとしても、この処分は仕方ないというより、当然の帰結だよね。。。
たしかに、同様の構造を持つ精神病院でも似たようなことは起こります。患者同士の恋愛とか、医者、カウンセラーへの恋愛とか。。。逆転移を自覚したら、その患者との関係を絶つのがプロというもの。そういったことをこの看守さんはご存じ無かったのだろうなぁ……。
ドラマとかではありがちですけどねー。昔々今は亡き脚本家がシナリオ書いた「リップスティック」という少年鑑別所を舞台にしたドラマ。あれは……少年矯正の現場にいたわたし的には「やめてくれ~、誤解されてしまうじゃないか~」って絶叫モンでした(^^;)。ドラマは結局あまりにもで、初回の10分しか見ておらず、その後ノベライズされた本を読みました……でも絶叫したな(笑)。ノベライズしたライター、偶然知っている人で、元矯正職員なんだけど、よくぞ書けたな~、って感心しちゃったもの。
でも、ドラマはドラマ、現実は別。そこがわからなきゃ、何歳だろうが、ベテランかそうでなかろうが、もう、どうしようもない。矯正職員やめろよって言わざるを得ない。
……ちなみに、ノンヘテロに私は偏見は抱きません。たまたまこのケースでは同性愛ということになったようですが……例え異性であっても同じ事です。拘留中の女性と何故か単独で女区に入った男性職員が性的関係を結び、結果女性が妊娠して事件が発覚、処分を受けたのはほんの去年の話ですよ? はぁ~(溜息)。
投稿 たつみ | 2005/08/11 6:35:27
>名無しのコメント書いて下さった方
>こういう特殊な仕事をしていると
>ホモやレズ、ナベ、カマなど同性愛の人が多いのでしょうか。
これは否、ですね。もちろん、ゲイの方、ビアンの方、異性装する方、いらっしゃるのは当然です。でもそれは、この特殊な世界にいるから多いとか少ないとかの問題とは無縁で、どの世界にもいるのと同じように、いらっしゃるのです。
受刑者など、被収容者間でそういった関係を持つ場合もあるようで、確か矯正施設では一つの布団に二人以上では寝ないこと、というような決まりがあったように思います。(うろ覚えですまんです)それは、機会性同性愛などと昔は分類されていたようですが(で、普通の社会に生きていて同性愛だとなると「真性同性愛」とかいう分類になる……何考えているんだ的古い考え方です)。
なお、あなたが偏見を持たれていないとのことですが、たとえ俗称でその方が通りが良いとしても、ホモ、レズ、ナベ、カマというのは蔑称ですので、気をつけて利用して下さい。ノンヘテロの方々は自らをゲイ、ビアン、バイ、トランスセクシャル(TS)、トランスジェンダー(TG)、トランスヴェスタイト(TV)と表記するようにしています。普通に書くなら同性愛者や両性愛者が多いんでしょうか? で済むと思います。
投稿 たつみ | 2005/08/11 6:48:02
今回の事件は、個人情報を悪用したという意味でもたちが悪いです。個人情報保護法が施工される前のことですから、その罪に問われることはないですけども、国家公務員法に触れる可能性は大です。まあ、もう辞表を出して受理されてしまった人に対して、処罰云々を言っても仕方ないのですけど。
身分帳ですが、刑務所では処遇部門にしまっていましたね。未決メインの施設では裁判関係の書類の管理などがあるので庶務課に置いていると思います。
ゲイ関係ですけども、たつみさんも指摘のとおり、どの業界にもいるのかなという気はします。ただ、環境的には同性愛に走りやすいのかも知れません。
精神科の世界では、患者が医者に恋愛感情などを抱くのを転移といいますが、監獄の世界でもあり得ることを示唆している事件だと思います。
正直、バブル崩壊以前の拝命の人に、知識とか求めるのは無茶だと思います。まして、刑務官に精神科や心理学の知識を持っている人はほとんどいないでしょう。研修でも矯正心理学学んでないはずですし。(高等科でやっているかも知れませんけど)
投稿 管理人 | 2005/08/11 19:28:03
精神医学の世界において、患者が治療者に対して深い感情(その感情は過去に家族や友人や恋人などに抱いたことがある感情が多いともいわれる)を抱くことを「転移」といいます。その感情が好意、信頼、愛情などPositiveなものである場合を「陽性転移」、嫌悪、憎悪、拒絶などNegativeなものである場合を「陰性転移」とよんで区別する場合もあります。
「逆転移」というのは、このような転移感情を示した患者に対する治療者側の無意識的な態度のことを意味します。
従って、管理人さんの書かれている「患者が医師に恋愛感情を抱く」という現象は、「逆転移」ではなく「(陽性)転移」です。これに対して、医師側が何らかの反応を示した場合が「逆転移」となります。
投稿 XYZ | 2005/08/12 1:33:54
XYZさん
転移についての解説ありがとうございました。
私のコメントを若干修正しています。
やっぱりうろ覚えの知識はひけ散らかすモノではないと反省しております。
投稿 管理人 | 2005/08/12 8:29:11
管理人さん、高等科でも、そういうことはやっていませんよ。高等科とは・・・、またの機会に話がでたら、コメントさせていただきますが、現場では全く、役に立たない、法律の勉強や討論で時間が費やされています。高等科の順位や看守部長としての勤務年数によって、転勤先が決まります。上位だったら、大臣官房や局などですが、下位だと現場の主任になります。どちらが、幸せかはわかろませんが。
投稿 主任 | 2005/08/14 12:56:42
>主任さん
高等科でも矯正心理学とかはやらないのですね。コメントありがとうございます。
まあ、カウンセリングとか専門的なことは、心理技官にやらせようという方向なのでしょうけども。
私は、高等科受験経験はありますが、行かずに辞めちゃったので、高等科についてまた教えていただければ幸いです。
投稿 管理人 | 2005/08/14 21:07:32
少年矯正では心理学やったなぁ、確か。矯正心理学というテキストがあったような気がする。勿論、出版社は矯正協会(^^;)。
一応、法務教官は教育学・社会学・心理学の基礎を採用試験でも問われるし。あと、青少年問題に関する問題だったかな? 今どうなっているんだか、当時はなかった法務教官採用試験向けテキスト見たこと無いんでわからないけど。。。。ただ、文系の学生から見ると、法学・経済学みたいなのを学んだ人にはなかなか勝てない国家公務員試験の中で、自分の専門分野で受けられる数少ない試験とは言えるかな。。。。あと、教員採用くらいじゃない? 私もほぼ、自分が得意な分野の試験内容だから受けた、という事実はある(爆)。
他に、うちのテレビの下は本棚ですが、そこによくのぞき込むと「矯正カウンセリング技法」とかいうタイトルの心理技官向けテキストがあり、それは手放していなかったですね、私(^^;)
様々な心理テストについての解説とか読めて楽しいんだけど、、、だから、精神科で心理テスト受ける気になれない。どう言えば、回答すれば、いい子になるか、悪い子になるか、覚えているんだもの。。。。難しいですね。
話もどすけど、教官の技法を各少年院の得意分野にするのも得策だけど、女子少年院などを考えると、できたら各教官が専門的研究をした心理・教育の技法を伸ばしてほしいよなぁ。
現役の職員の方々、頑張って下さい。
(ちなみに、私はロール・レタリングにかなり興味はあったから、文献あたったり、先輩に資料を見せてもらったりしたな)
でも、1部の方々、それどころじゃないもの
なぁ。。。。たぶん、2部もおなじような現象起こっているだろうし。なんとか、うまく、解決する策をハトぽっぽや今回のようなケースはおこりづらいんじゃないかと期待します。ああ、やることはたくさんあるねぇ、刑務官様、教官様。昔あんなことをやっていたんだな、自分と、自分を誉めてあげたくなります。必死だったから。
投稿 たつみ | 2005/08/15 3:20:03
書き方が悪かったようですね。矯正心理学自体はありますが、専門的な心理学はありません。外部講師の講義で、心理学的な講義が何コマかあったくらいです。高等科は矯正研修所であるため、教務課と教官により、指導がおこなわれます。教務課は主に寮生活や警備訓練を行います。講義は、行刑法の講義が中心です。と、ある行刑関係の裁判例を持ち出して、意味のない討論をします。行刑関係の裁判なんか「よど号事件」以外はマイナー
な物しかありませんが。警備訓練は、想定を
作りそれに、基づいて訓練を行います(例えば、暴動が起きたとか)。一応指揮官としての訓練のはず、ですが、人数が多すぎて(60人)全員できません。研修自体は楽勝です。初等科の方が厳しいですよ。行刑法の試験では、教官達は、「この、試験は暗記ではない、考える試験だ」とか言ってましたが、実際暗記の試験なんですけどね。はっきり言って、現場に戻って、わからない事があれば、自分で調べるか、聞けばすむ事ですから、試験の内容はあまりにも意味がありません。高等科は別の掲示板でも、ありましたが、「腰痛」と詐病を使って、実技に出なくても、卒業できる優しい研修です。
よく、言われるのは「中等科までは友達、高等科からはライバル」です。確かに当たっていました。高等科は人数が多いので、人格に問題のある人間もいましたし、素晴らしい人もいました。高等科卒業して、次の勤務先が中央だったら、将来はばら色ですね。現場の主任・係長なら・・・。
以上、簡単に書きました。何かあれば又書きますね。
投稿 主任 | 2005/08/15 11:19:37
「心理テストはどう答えれば、どう評価されるかわかる」というたつみさんのご指摘、まさにそのとおりという感じです。
一般的な心理テストやその評価内容はちょっとした専門書を見れば書いてありますし、最近はインターネットでいくらでも検索できます。
そこまでしなくても、ある程度分別のある人であれば回答を操作することも可能で、たとえばこれは極端な例ですが、
「あなたは今、人を殺したいまたは傷つけたいと思っていますか」
「ばれなければ他人のものを盗んでもよいと思いますか」
といった質問にはほとんどの被験者がNOと答えます。しかし、この中には本当にNOと思っている被験者と、YESと答えると自分にとって不利益が生じると考えてNOと虚偽の回答をしている被験者がいるため、NOと答えたから正常とは断定できません。
一方、YESと答えたから異常かというと、これも断定できません。こんな質問にYESと答えるくらいですから何らかの問題要素を含有している被験者が多数派ですが、中には異常を装うことで障害者認定を得ようとしたり、刑事事件の責任訴追を免れようとする被験者もわずかながらいるためです。
かくいう私も時に患者に心理テストを施行しますが、私の場合はテスト結果そのものよりも、患者の家庭、職場、病棟などでの素行や適応状況、周囲の人間への態度などがテスト結果と合致しているか否か、回答用紙の筆跡、文字の乱れの有無、誤字・脱字の頻度、診察時やテスト時の患者の表情、言動、服装などを総合的に判断し、テスト結果をひとつの参考所見とします。
しかし、心理テストがその信憑性、再現性などの面から、どこまで信頼できるかということには、実は私もまだ疑問に思う点が多々あり、故に結果についても「参考所見」程度にとどめています。
投稿 XYZ | 2005/08/15 18:49:10
>XYZ様
ご指摘の通りのことを、自分にあてはめて、自分は現状、心理検査は無理だなとおもっているんですね(^^;)。
そりゃ、精神分析だ、面接でも聞いたことだとはいえ、やはり、少年事件の場合、心理テストもカウンセリング・面接も重要と思いますが、やっぱり、行動観察を欠かさない、記録をこまめにとる、その上で、教官と心理技官が話し合えるのが理想なんですけどね……。難しい事件の少年の場合、一応、審判前に全員揃ってカンファレンスってのがあるんですが、私の在職時代で既に年に2回あるかないか、だったからなぁ、無い状態が続いているんじゃないかなぁ。。。。
投稿 たつみ | 2005/08/17 3:00:16