矯正施設内で職員への暴力増加、過剰収容のストレス?
ソース:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050829i408.htm
刑務所や拘置所など全国の矯正施設内で、収容者が刑務官ら職員に暴行する事例が増加している。 昨年までの5年間に、全国74施設で、こうした「対職員暴力」で懲罰を受けた収容者は約1・5倍となった。 定員を超える過剰収容によるストレスが一因とされる。法務省も過剰収容の弊害を重視し、収容棟の増築などを進めているが、収容者数の増加に追いつかないでいる。 法務省矯正局によると、犯罪の多発に伴い、全国74施設の収容者数は年々増加し、2001年に初めて収容率が100%を超え、以降、105〜106%の定員超えが続いている。 これに比例し、対職員暴力により独居房での謹慎などの懲罰を受けた収容者も、00年の661人から01年709人、02年837人、03年853人、04年966人(いずれも延べ人数)と増えてきた。 悪質だとして検察庁に送致されたのは、02年は20件だったが、04年には62件と3倍以上になった。大阪矯正管区の12施設でみると、起訴に至ったのは00年の2件から、昨年は15件となり、今年も6月までに6件に達している。 03年9月の事例では、男性収容者がトイレの便座で刑務官に殴りかかり、約3週間のけがをさせ、傷害罪などで実刑が確定した。 犯行動機には「作業終了後に『ご苦労さん』というねぎらいの言葉がなく、腹が立った」「私語を注意された」などが指摘される。日ごろのイライラが高じているためか、日常的な指示や指導などのささいな出来事が、発端になりやすいという。
矯正護身術などの訓練を受けているとは思いますが、このような職員暴行事案から身を守るには、日頃の訓練が大切なのかなと。怪我ですめばまだいいですけど、殉職なんてなったらたまったモノじゃありません。
被収容者はサービス業でいうお客様ではありませんから、別にねぎらいの言葉をかけたりする必要なんてないのですけどね。作業をするのは刑罰の一環であり、娑婆での労働とは違います。なぜ自分が矯正施設に入れられているのかわかっていない馬鹿な証拠でしょう。
犯罪を犯した、またはその可能性があるから刑罰を受けたり、勾留されたりするのに。
過剰収容は、パーソナルスペースの侵害になるので、それがストレスにつながっているのでしょう。矯正施設内での人間関係でいえば、1mちょいは必要だと思うのです。ただ、昨今の過剰収容でそのスペースが確保できない。基本的に1日中同じメンツで過ごすから、パーソナルスペースがずっと侵害され続ける。自業自得といえばそれまでですけどね。
私が現役時代だった頃でも、6名定員の雑居に8名、9名は当たり前になっていました。(これは某拘置所女区での話)
パーソナルスペースの侵害は、ストレスにつながる。だからといって暴力をふるったり、作業拒否するのはストレスを発散する方向を間違っているとしかいいようがないです。
8月 29, 2005 News | Permalink
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コメント
「権利」や「自由」という言葉だけが一人歩きして、その背景にある「義務」や「責任」が忘れられているのでしょうか?どこか自己中心的な傾向が社会のあちこちで見られるような気がします。
管理人さんの書かれているとおり、被収容者は顧客ではありません。サービス業の顧客にしたって何をしても許される、自分の自由に振る舞えるというわけではありません。
しかし最近は、「俺は客だ!金を払っているんだぞ!」という態度をとる人をいろいろな場面で見かけることがあります。この類の人は、金さえ払えば、顧客としての義務や責任などは関係ないと思っている人なのでしょうね。あるいは、顧客にも義務や責任は発生するという意識すらないのかもしれません。
どこか個人主義というか自己中心的というか、顧客であっても、サービスを提供してくれる人に対して最低限もつべき敬意、感謝、マナーというものが軽視されているような印象を受けます。お金を持っていても、心が貧しい人が増えているのでしょうか?
私の属する医療の世界は、典型的なサービス業とは少し違う、強いて言えば「専門職(専門業)」のようなものなので、コメントの内容はやや的外れかもしれませんし、管理人さんの本文とは方向性が少しずれているかもしれません。ただ、本文を読んで、ふとこんなことが頭に浮かんだのでコメントさせていただきました。
投稿 XYZ | 2005/08/30 23:38:52
少年の方も物騒ですね。
共同通信から。
仙台南署は30日、少年院で実習中に教官の頭をハンマーで殴り重傷を負わせたとして、殺人未遂と公務執行妨害の疑いで、東北少年院(仙台市若林区、原律子院長)に在院中の少年(16)を逮捕した。
調べでは、少年は29日午前9時半ごろ、実習室で実習中に室内にあった鋼鉄製のハンマー(全長約30センチ)で佐藤誠喜教官(56)の頭を1回殴り、頭蓋(ずがい)骨骨折などで1カ月半の重傷を負わせた疑い。命に別条はないという。
仙台南署や東北少年院によると、少年は実習が始まった直後に佐藤教官の後ろから近づいて「先生」と呼び止め、佐藤教官が振り向いたところを殴った。当時実習室内には少年を含め14人の在院者がおり、周りの在院者が少年を取り押さえ、少年院が29日に仙台南署に届けた。
投稿 管理人 | 2005/08/31 0:23:31
>XYZさん
「権利」や「自由」をはき違えたりしている連中多いですよ。矯正施設の中でも。
新法では、「義務」についても書かれてはいますが、「自由」も拡大しているので、いったいどうなることやら。
「お客様は神様です」という三波春夫のフレーズが間違って解釈された結果、増長してしまった人間が増えているのかなと感じています。
投稿 管理人 | 2005/08/31 0:28:54
===お国柄を現す有名な格言===
・アメリカでは、法律で禁止されていない事柄は全て許可される。
・ドイツでは、法律で許可されていない事柄は全て禁止される。
・フランスでは、法律で禁止されている事柄でも全て許可される。
・ロシアでは、法律で許可されている事柄でも全て禁止される。
我が日本国は言うまでもなくドイツ型なのですが、国民の一部、特に刑務所に入れられるような面々は早々とアメリカ型、フランス型に移行しつつあるのかも?
新法にあっては、自由をはき違えている傍若無人どもに、我が国の自由の定義というものをみっちりとたたき込んでやれる内容であって欲しいものです
投稿 Y | 2005/08/31 23:00:11
また福しまでありましたね。
投稿 匿名 | 2005/09/05 15:07:02
福島刑のは被収容者同士の乱闘だそうです。
9名で乱闘して、そのうち8名が書類送検されたとのこと。
刑務所の殺伐さがますますひどくなっているのを象徴していますね。
投稿 管理人 | 2005/09/05 16:15:20
こういう事案は積極的に事件送致をするようになって明らかになるのではないかと思います。
行刑も情報公開を進めていることの証左だと思いました。まだまだ,足りない部分は大きいですが。
投稿 不肖 | 2005/09/05 22:28:40