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首つり自殺

刑務所や拘置所内では時折、首つり自殺が発生します。
既遂に至ると、刑務事故になってしまいます。

首つり自殺というと、高いところからクビを引っかけてと言うパターンを想像される方が多いかと思いますが、以下で取り上げるようなうつぶせ型とか、座って腰浮かせた状態でというパターンもあります。

先日の毎日新聞の記事で、19才の少年が独居房で首つりというのがありました。

千葉刑務所(千葉市若葉区)は15日、被告として収容中の少年が独居房で首つり自殺した、と発表した。同刑務所によると、14日午後10時41分ごろ、少年が房内の洗面台の蛇口にトレーニングウエアのズボンをかけて首をつり、うつぶせになっているのを巡回中の看守が発見。搬送先の病院で死亡が確認された。

被収容者が居房に持ち込むモノにはひも状のモノは入れません(ex.ベルト、スエット下のひも)。
しかし、今回のようにトレーニングウェアのズボンやステテコ類は自殺の道具に使われることが多いです。衣類ですから引き上げるわけにもいかず、頭の痛いところです。

私が現役時代に遭遇したのは、柵にステテコをくくりつけてのパターンでした。日勤の仕事を終わって、「さぁ、帰ろうか」というときに、「ジリリリリリ……」と非常ベルの音。
初等科集合研修に行く前の後輩が第一発見者で、非常ベルを押しました。駆けつけた頃には、もうクビから衣類ははがれていましたが(おそらく、自殺を図った本人が自主的に止めた)。この一件で後輩は管区長表彰を受けたのですけどね。
その後は保護房に革手錠(注:現在は使えません)をつけて収容。保護房を出た後もTV視察でした。

今回の千葉のケースでは、少年であったことから拘置所生活や予定外に重い求刑(無期懲役)が来たのが堪えたのかも知れません。少年と言うだけでもやばい身柄なのですが、やばそうな身柄に対しては動静視察をまめに行うしかありません。

死んでしまったモノは仕方ないですから、千葉刑務所に対しては、同種の事故を起こさないようにして頂きたいものです。

10月 17, 2005 日記・コラム・つぶやき |

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わたしがリンクさせてもらっている「元・女子刑務官ブログ」のこの日のお題は千葉の刑務所で19歳の少年が「首つり自殺」を遂げたというもの。重大事件を起こしたからとはいえ、死んでお詫びをするとか、死刑にされてしまいそうだからとかいう前に、もっとやらねばならな...... 続きを読む

受信: 2005/10/18 1:13:42

コメント

精神科医として他人事ではないニュースです。

精神科病院や精神科病棟でも時として自殺行為が発生します。

未遂の場合、直ちに救命措置が施され、多くの場合その患者は保護室収容(そして、必要があれば身体拘束)となります。これは、決して懲罰的な意味ではなく、自殺未遂後は厳重な全身管理を行わねばならないため、それを安全かつ確実に施行するためですので、念のため。

不幸にして自殺が発生した場合、患者や家族のケアを十分に行うのは当然ですが、その自殺に何らかのかたちで関わったスタッフのケアも精神科医の重要な任務となります。

特に第一発見者は強いショックを受けることがほとんどです。たとえ精神的に頑丈な人でも、突然一人の人間が亡くなり、しかもそれが自殺で、さらにその現場を見たとなれば、精神的にかなりこたえても、何ら不思議ではありません。精神的にややもろいところがある人ならなおさらで、職場に出てこられなくなるケースもあります。

自殺発生直後は様々な対応に追われバタバタしているため、意外と普通でいられるのですが、数日して突然精神状態に変調をきたすということがままあります。

そのため精神科医は、万一、病院内で自殺が発生した場合、発見者を含め関係者に対していつでも力になれることを早い段階から説明します。

今回、収容中の少年が自殺したことは非常に残念なのですが、私は、それを発見した刑務官を含め周囲の人たちのメンタル面も非常に心配です。
万一の場合、メンタル面をサポートできるシステムはあるのか?精神科医であるが故に、ついそんなことを考えてしまうニュースです。

投稿 XYZ | 2005/10/17 20:43:39

いちきたつやさんのとこのブログから飛んできました。
「うつぶせ」とか、「座って腰浮かせた状態」で首を釣るって想像できません。それで目的が達成できるとしたらなんか強い意思がないとできなそう・・・。
大学時代犯罪学ゼミだったんで、交通刑務所を見学はしたことあるんですが、ふつうの刑務所はもっと厳しいんでしょうね。

興味深いので、お気に入りに入れさせていただいて、また訪問させていただきたいと思います。

投稿 ましーん10号 | 2005/10/18 15:21:14

xyzさん。
まだ、採用が決まっていないのに、こんなことを書くのは、逸脱しているのかもしれませんが…。
もし、仮に私が刑務官になって、現場にいたなら、どうするか考えていました。刑務官になって、死刑執行をする事があるかもしれないし、勿論、こんな事故に遭遇するかもしれません。そんな時、自分はいつもどうりの仕事ができるだろうか?答えはイエス。そういう事を覚悟の上で、刑務官の仕事を志望しているからです。しかし、休日の暇な日。きっと、その事(人の生死に関わる仕事)について考え、普段と同じ休日が過ごせなくなるだろうと思いました。しかし、そういった中、自分を助けてくれるのは刑務官の先輩であり、友人であると思います。採用後、相談しあえるような職場の関係作りが大切だと思いました。同期採用の子と一緒に悩んだり、学習し、育っていけたらなー。

…なんちゃって、笑。
気の早いことを考えてしまいました。

投稿 ふう助 | 2005/10/18 19:45:01

>ふう助さん
コメント拝見しました。
ふう助さんは強い決意と覚悟をもって刑務官を志していらっしゃるようですね。感銘しました。

ふう助さんのおっしゃるとおり、友人をつくることはとても重要だと思います。ただ、同業者の友人だけですと、どうしても考え方や価値観が偏る可能性があるため、いろいろな世界の友人をつくるのが理想的です。

私は大学(医学部)が医師を目指す人たちの集まりという特殊な環境だったのですが、高校時代の友人と交流が続いていたので、いろいろな面で支えてもらいました。この友人たちとは、社会人(みんな別々の仕事をしています)になった今でも定期的に会っています。

ふう助さんは学生さんですか?社会人ですか?学生さんであれば学校の友人を、社会人であれば職場や学生時代の友人をどうか大事にしてください。

どんなに覚悟をもって仕事に臨んでも、頭で理解しているのと実際目の当たりにするのでは大きく違うということもままあります。こんなとき、相談できる友人はとても大切な存在になります。

と、ちょっぴりえらそうなことを書いてしまいました。おそらく、私が書いたこともふう助さんはすでに十分理解されているのだと思います。

ふう助さんのもとへ吉報が届くといいですね。

投稿 XYZ | 2005/10/18 21:05:25

>XYZさん
私が現役時代、幸か不幸か自殺事故の第一発見者になったことはありません。本文で触れているのが唯一の首つり案件ですね。
私自身が第一発見者となっていれば、きっとトラウマになってしまっていたかと思います。私自身はそんなに精神的に強い人間じゃありませんから。
巡回は15分以内に1回となっていますが、特に既遂となったときに心のケアが十分にできるかと言えばそうじゃないと思います。
未遂であったとしても自殺現場を見てしまったことによるショックというのはあると思います。
そういうときに、同僚や上司がどれだけフォローしてくれるのかが大事になってくると思います。

>ましーん10号さん
はじめまして。交通刑務所は比較的処遇が開放的で緩やかです。通常の男子刑務所はもっと閉鎖的で規律も厳しいです。
首つり自殺そのものは、特定のポイントを圧迫して、体重がかかる状態になっていれば成功率がアップします。
どんな気持ちで決行したのかは本人にしかわからないですね。でもあのような形で死んだというのはなるべく看守に見つかりにくいようにとの考えがあったと思います。

>ふう助さん
人間というのはすごくもろいモノです。それをイヤというほどわかるのが矯正施設の中です。
今この場で発言していること、現役刑務官になって、仕事を本格的に始めても言える自信ありますか?
期待が大きければ大きいほど、現実とのギャップに悩む可能性も高いです。
坂本敏夫著の「刑務官」という単行本を読んでみて欲しいです。少々時代は古いですが、書籍として残されているモノでは刑務官の実態を正しく伝えている唯一のモノです。
2次試験終了したことですし、あとは最終合格を決めることが先決です。
あまり気持ち先走らない方がいいかと思います。
あと、2chでも書き込んでいるようですが、発言には気をつけた方が良いかと……

投稿 管理人 | 2005/10/18 22:31:13

>>管理人さん

コメント、ありがとうございます。もしやと思いましたが、組合についてのコメントは、管理人さんのもののようですね。ありがとうございました。
気持ちが先走っているというより、現実が先走ってしまい、今、自分自身が見えなくなっています。前回の試験で17点しか取れなかったので、今年は一次試験で25越えが目標でした。専門学校を卒業し、就職したため、一学期は、組合・付き合い・職場の勉強最優先で、夏休みにしかまともに勉強していませんでした。一次合格など思ってもいないことで、もしかして二次も突破できるかも!!と舞い上がってしまいました。だからといって、私のとった行為は、当然許されるものでもなく、この場にコメントする資格もないです。学歴、犯罪歴、面接などから、二次におちることが確実だと思っている分、向こうで馬鹿騒ぎしてました。本当に反省しています。コメントを頂いた方、某刑務所の方に大変失礼でした。申し訳ございません。しかし、この場の発言は自分本心の意見です。最低限、今後に失いたくない思いですし、妥協したくないことです。年齢制限超えれば諦めます。それまでは、刑務官採用試験に全力を費やしていきたいと思います。まだ20の小娘です。自分を磨いて、いつか絶対に刑務官になります。

ご迷惑を、おかけしました。


                  ふう助

投稿 ふう助 | 2005/10/19 18:40:29

>ふう助さん
 私も2chを時々見るのですが,あそこはいろいろ罠が多い場所ですので,気をつけたほうがよいでしょう。
 採用後の研修でも,「ふう助」であることは隠したほうがいいと思います。男子刑務官にはいろいろなやつがいますから。
 その情熱は絶対に失わないでください。採用になったら,現実の壁は高く聳え立っているでしょうけれど,その気持ちが本物なら何があっても失わないでください。
 
 正直,女子刑務官の待遇は悪いです。それに負けないで,頑張ってほしいです。
 

投稿 不肖 | 2005/10/19 22:44:22

いちです。
わたしのブログで現場の刑務官の方の事故発生からその後のプロセスの大変さも慮らず、自殺した少年についていろいろ書いてしまいました。軽率で言葉足らずだったことお許し下さい。

この件をきっかけに行刑施設や矯正施設といった関連機関の実情を少しでも知りたいと思い、

「刑政」

の定期購読を申し込みまして、昨日、役所に届きました。最新号より先の8月号&その別冊からの購読です。
少しずつでも関連機関のことを知ってゆきたいと思います。

ではまた。

投稿 いち | 2005/10/20 0:30:33

刑務官のことを何も知らないに等しい私が言うのも何ですが、このご時世、どのような仕事でも激務は当然あり、それが原因で病気にもなったりします。特に人間のメンタルな面に接することの多い職種程、肉体的、精神的な故障も多いことは言うまでもありません。
現職刑務官の皆様方は当然ながら自らの職務に誇りと責任をもっていらっしゃると思います。そのうえで受刑者に自殺なんかやらかされたら精神面でのショックは当然大きいでしょうし、やりきれない気持ちにもなるでしょう。
ですがそれは民間だって同じことです。同じように自らの職務に誇りと責任をもっていても、会社の倒産やリストラによる同僚の自殺は桁違いに多いのです。刑務官だって激務には違いありませんが、激務という点だけで考えれば、はっきり言って民間の方がはるかに肉体的にも精神的にも激務なのですよ。
(成果が出ない→収入が無くなって家族が路頭に迷う→自殺、なんてのは刑務官にはありえないでしょう)
一方で、刑務官の職務は民間には手の出ない領域なのです。故にどうしても刑務官でなければ出来ないことが沢山あります。受刑者の矯正・更正です。激務ゆえ続けられなくて辞めてゆかれる方がいることは人間ですから仕方のないこととは思いますが、民間の職場に再就職希望されても、このご時世ですから刑務官程安定はしていない(会社そのものが明日には無くなることだってあるのですよ)ことは覚悟しておかれた方がよいと思われます。
これから刑務官を志す方々へ、刑務官は、単なる1職業ではありません。激務もあり精神的に耐え難い事態もあると思われますが、それはどこの世界でも同じです。そのうえで、受刑者の矯正・更正という、小市民に絶対手出しの出来ない領域を国から担い、その成果を国民から期待されているということを自覚に入れておいていただけたらと願ってやみません。

投稿 1国民 | 2005/10/23 1:21:19

こんにちは、はじめまして。
以前から拝見していましたがカキコは初です。
私も刑務官試験を受けて、今二次の結果待ちで落ち着かない日々を送ってます。
国民1さんのコメントを読んで感動して書き込みました。私が合格したら必ず謙虚な向上心のある刑務官になります。まだ現場はわかりませんが、先輩方のご指導のもと必ず誇れる刑務官になります!
ちなみに管理人さんは発表まで何をして気を紛らわしていましたか?私は一次の前にアルバイトも辞めたので変に時間があり、家の仕事の手伝いをしています。
あと、愚問ですいませんが刑務官の方が美人ばっかりだったんですが、やっぱりカオや印象も判定基準になってるんでしょうか?管理人さんが現役の時はどうでしたか?
ちなみに刑務Aでは、容姿の良い方ハンサムは敬遠する、と聞いたのですが?(もと受刑者の著作より)
素人で申し訳ないです

投稿 JEE | 2005/10/23 3:01:02

>1国民さん
民間だっていろいろあるので、何ともいいがたいけど、少なくとも私が働いてきたレベルでは刑務官の頃の方がよっぽどしんどかったです。肉体的にも精神的にも。
夜勤日で24時間は当たり前、下手すると30時間以上もの拘束がある職場ですから。
今の会社で、会社がつぶれる寸前まで行ってそれで鬱病再発という情けないざまですけど。ほんと、4ヶ月給料もらえないときはどうしようかと思いましたもん。

>JEEさん
私の場合、大学新卒で受けたので卒論で忙しかったです。
2次試験合格までよりも、施設から内定もらう方が長かったですよ。もらえたの3月の下旬でしたから。4月1日拝命でですよ。
卒論も終わって、大学の同期が次々と内定をもらう中、自分だけ就職先が決まってない状態が続いた時は辛かったですね。
ルックスは関係ないような気がします。

投稿 管理人 | 2005/10/23 9:45:25

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