名古屋刑務所・放水事件2名に有罪判決
ソース:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051104it03.htm
名古屋刑務所で、受刑者が消防用ホースによる放水を受けて死亡した事件で、特別公務員暴行陵虐致死罪に問われた副看守長乙丸幹夫(49)、同ほう助罪に問われた看守部長高見昌洋(45)両被告の判決が4日、名古屋地裁であった。
柴田秀樹裁判長は「受刑者は放水により死亡したと強く推認される」と放水と死亡の因果関係を認め、乙丸被告に懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役4年)、高見被告に懲役1年2月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。
ただ、放水の目的については「身体に付着した汚物を除去するためだった」として、懲らしめ目的とする検察側の主張は退けた。両被告は控訴する方針。
判決は、受刑者の死因について、「放水直後の出血や傷の形状から、死因は放水による直腸裂開と強く推認できる」と、放水との因果関係を認めた。しかし、放水については「被告人は、身体に付着した汚物を除去する目的で直接放水することが上司に黙認されていたと考えていた」としたうえで、「冬に至近距離から放水するのは、暴行と言えるが、懲らしめ目的と認定するには疑いがある」とした。
判決によると、乙丸被告は2001年12月14日午後2時20分ごろ、同刑務所保護房に収容されていた受刑者(当時43歳)の肛門(こうもん)をめがけて消火栓の消防用ホースで放水。受刑者の肛門や直腸に傷を負わせ、翌日未明、細菌性ショックで死亡させた。高見被告は、受刑者のズボンを下ろすなどして乙丸被告の放水行為を手助けした。
被告人両者とも控訴すると言うことで、判決の確定は先になります。被告側とすれば正当な任務として認められなかったことに対する不満ですよね。(すみません、検事控訴の件書いていましたが私の誤読です。)
消防用ホースの水圧というのは、結構すさまじいモノがあります。ホース自体もかなり重くなります。もちろん刑務官は消防訓練も受けていますから、消防用ホースで水をかけたときの威力も知っているはずです。至近距離で流水を受けたらどうなるのかも想像はつくでしょう。
受刑者処遇法制定のきっかけともなった事件ですが、判決確定までにはまだまだ時間がかかりそうです。
11月 4, 2005 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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名古屋刑務所事案
判決公判は11月4日予定
僕は、被告刑務官は無実・冤罪だと思います。
僕は、被告刑務官の無罪と名誉回復を切望する。
★ 名古屋刑務所問題、事案説明★
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受信: 2005/11/04 20:27:16
コメント
こんにちは。いろんなサイトや本を読んで、ふと思ったのですが。
実際、最近問題になっている刑務官による受刑者の暴行や、行き過ぎた制圧行為・・・・など、よくあることなのでしょうか?
投稿 JEE | 2005/11/05 3:28:28
こんにちは。いつも拝見させていただいております。今日は初めての書き込みです。
確かに,名古屋事件は,受刑者処遇法成立の引き金となりましたが,その陰に過労で倒れた職員が数多く存在することは世間に知られていないようです。矯正局も矯正職員の過労死についてケースの匿名化をした上で,プレスリリースすれば,世論を動かせるのにと思うことがあります。確かに幾人かの管理者は監督責任を問われることにもなるでしょうけれど,公共の福祉と管理者個人の福祉を天秤にかければどちらが重いかは・・・でも,社会全体のために身を切ろうとする管理者って,なかなか現れないのが現実ですね。
投稿 November | 2005/11/06 12:46:38
>JEEさん
名古屋刑務所での事件以降、保護房に関してはビデオ撮影が求められるようになったので、「制圧」に名を借りた暴行というのは減っていると信じたいです。少なくとも私が現職の時は「制圧」に名を借りた暴行はありましたね。ここぞとばかりに日頃のストレス晴らしをしているのかという刑務官がいました。
最近の情勢については現職の方に聞かないとわからないです。今は下手をすると国倍訴訟沙汰になるおそれがあるので……
投稿 管理人 | 2005/11/08 18:23:39
>Novemberさん
はじめまして。
不祥事の陰に隠れて、矯正職員の過労死は全く取り上げられませんね。
過剰収容については取り上げられますが、それに伴う刑務官の労働実態については取り上げられませんね。
誰だって自分がかわいいから、自らの身を捨ててまで問題提起しませんね。上は上でおかしいと思いながらも目の前の忙しさで精一杯でしょうし。
投稿 管理人 | 2005/11/08 18:32:32
本文で取り上げている2被告が本日控訴したとのことです。
投稿 管理人 | 2005/11/08 18:35:07
こんにちは。レスありがとうございます。
そうなんですか。。。
うまく言葉になりませんが、刑務官を志して、いろんな本も読んだりしましたが、
現場の雰囲気などがまだ想像がつかなくて、
質問ばっかりですいませんでした。
投稿 JEE | 2005/11/08 19:00:01
>管理人さん
管理人さんの現職時代には「制圧」に名を借りた暴行があった、そういった刑務官がいたとお書きになっていますが、率直に言って戦慄をおぼえます。
以前、「女子の世界でも暴力に走っている」という記事のコメントでも、管理人さんは同様のコメントをされていました。
このような行為を目撃したり、このような行為に及ぶ刑務官の存在を知ったりしたとき、周囲の刑務官は一体どのような対応をとっているのでしょうか?
そして、管理人さんご自身は現役時代どのような対応をとられたのでしょうか?
毅然とした態度で、不適切な行為であると主張できるのでしょうか?
それとも、仲間(刑務官)同士ということで、「見て見ぬふり」、「聞いて聞かぬふり」になってしまうのでしょうか?
まさかとは思いますが、相手は犯罪者だからという理由で、被収容者への暴行などに対して、それが不適切な行為であるという認識すらもてない刑務官もいるというのでしょうか?
投稿 XYZ | 2005/11/08 22:47:48
>管理人さま
コメントありがとうございます。
実際にいくつかの施設で管理職を経験すると,残念ながら,どこの施設にも「矯正保身術」の「上級」有資格者が必ずと言ってよいほどいます。幹部になったときの青雲の志は何処へ行ったんだ,と首を傾げたくなるような人もいます。私自身も,時々何のために幹部は存在するのか,幹部の無力さをひしひしと感じるときもあります。
職場を改善していくには,志を同じくする管理職員が息を合わせて行動するしか道はない。
最近,そんな風に考えるようになってきました。
投稿 November | 2005/11/09 0:54:55
>XYZさん
残念ながら、強烈な階級社会の中では上司や先輩のやっていることに対して異を唱えることはほぼできません。異を唱えれば、にらまれるのが落ちですから、黙っているしかないのですよ。
だから、それ故に自らが幹部になって矯正の世界を変えるんだと中等科、高等科への幹部コースを目指す人も出てくるのです。
私は志半ばで辞める羽目になりましたが……。
投稿 管理人 | 2005/11/10 16:00:12
ペーペーの私が言うのも何ですが、「階級社会だから」で黒いものも白くしてしまう慣習が、現在の矯正への世間の低い評価を招いている一因だと思うのですが・・・。
採用された頃は正しいものは正しい、悪いものは悪いと判断できた同僚が、上を目指した途端にただのイエスマンになっていく姿はあまり見たいものではありませんでしたよ。
何だか「踊る大捜査線」に出てきた官僚社会の姿に我が身を重ねる今日この頃。
正しいことをするのが難しいです。
投稿 レタス | 2005/11/12 1:55:49
>レタスさん
ただの1国民の私が言うのも何ですが、公務員は「法律」を遵守しなければならないのです。残念ながら「正義」ではなく。
今回の事件は「法律」と「正義」をはき違えた結果起こった事件のように思えてなりません。
でも、管理人さんの言うように、刑務官諸氏が自ら上り詰めて少しでも現場に「正義」を振るっていただきたいですね。
現役刑務官諸氏、がんばれ!
投稿 1国民 | 2005/11/13 0:06:02
>1国民様
私の書き方も舌足らずだったようですが・・・。
現場の一職員にすらはっきり分かるほどの違法行為を上司が命令することもよくあるのですよ。そして上を目指すなら、その違法行為をも忠実に実行する人ほど上司の覚えがめでたいわけで。逆に、違法で倫理的にも正しくないからと上司に口答えするとにらまれるわけです。
違法行為を黙認してでも上に行きたい人も沢山います。でなかったら今頃矯正界の上の方には正義派があふれていると思います。
私としては、「現場をきちんと守れなかったら誰が間違ったこと、違法と分かっていることを止められるんだ」と思うから上には行かない、と言うのもアリかな、と思ってとことん現場に留まってやろうと思っているのですが・・・。上司には睨まれてますね。まあ、肩身の狭いこと。
投稿 レタス | 2005/11/13 2:03:05
豊橋刑務支所事件に名古屋刑務所事件・・・刑務所内部での、看守による受刑者への暴行事件は氷山の一角だというのはよく聞かされます。
刑務所内で暴行事件が起こるたびに、それを監視する機能または機構が強化されているはずなのですが、具体的にはどんなものがありますか? それについてどなたか教えてください。
私には革手錠が無くなったとしか理解できていません。。
投稿 1国民 | 2005/11/14 23:58:28
何か問題がある度に通達が降りてきて、現場で運用されているはずなのですが、対処療法でしかありませんね。
最近では、なるべく対話による処遇を重視しているみたいですが、それも相手に寄りますしね。DQN of DQNがうじゃうじゃいるような場所ですから。
投稿 管理人 | 2005/11/18 20:17:26