« 判決未決者の処遇、「代用監獄」で対立・有識者会議初会合 | トップページ | ITなんてもろい »

何度も更生の機会は与えられながら

受刑者に対してどのようなイメージを抱きますか?
報道だと生命犯に関するものが非常に多く、刑務所もそのような人間が多くを占めている……

んなわけない。

実際に刑務所に収容されているのは、覚せい剤取締法違反とか窃盗とかのほうが遙かに多いです。これらの犯罪は常習性が非常に高いものです。
最初は警察に逮捕されて、微罪処分や不起訴処分。それらですまなくなったら起訴して拘置所行き。拘置所に収容されて執行猶予もらう。でもまたやらかして執行猶予取り消しされて刑務所行き。ひどいのになると、少年院収容歴もあったりします。

そう、何度も更生する機会を与えられながら、それをふいにしている受刑者がなんと多いことか。刑務所に入るのが初めてという受刑者でもこのようなのが多いのが現状です。

来年5月には新法の施行となりますが、どこまで成果があげられるかが試されると思います。
そういや、巡回先の情報によると、新法の具体的な運用方法が決まったらしいですね。

12月 12, 2005 日記・コラム・つぶやき |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45123/7588433

この記事へのトラックバック一覧です: 何度も更生の機会は与えられながら:

» 全国16000名の刑務官諸士、魂の叫び! トラックバック 闘う刑務官!
本年、日本の行刑は大きな変貌をとげる。 今春から刑事施設新法が施行される。 いったい、日本の行刑はどこの向かって行くのだろうか。 先は不安である。 近年、厳しい過酷な勤務状況の真っ只中にある現場の刑務官にとって刑事施設新法は更に過酷な状況をもたらすのではな..... 続きを読む

受信: 2006/01/09 12:33:41

コメント

覚せい剤や麻薬などの薬物関係の犯罪の再発を防ぐのは容易なことではありません。

なぜなら、彼(彼女)らは犯罪者であると同時に薬物依存という病気にかかっている病人(患者)だからです。

もしこれが一般的な犯罪であれば、懲役や罰金などのペナルティを科すことで更生が見込めるかもしれません。しかし、彼(彼女)らが病気を併発している以上、それを治療しなければ病気が再発し、結果として再犯にいたるのは目に見えています。

薬物依存の治療は、拘置所や刑務所にしばらく入り、薬を断てばそれでOKなどという生易しいものではありません。専門家の指導、監督のもと、時間をかけてしっかりと治していく必要があります。合法的薬物であるアルコールやニコチンですら依存水準まで行ってしまえば、それをもとへ戻すのは決して簡単ではありません。

欧米諸国では薬物関係の犯罪が厳しく取り締まられている一方、薬物依存者に対する治療プログラムが充実しており、治療こそが更生につながるという考え方もかなり確立されています。

しかし、日本では薬物関係の犯罪を論じるとき、厳罰化などの議論はよく行われるのに対し、治療の必要性や具体的な治療プログラムについてはなかなか議論が進まないのが現状で、私はとても残念に思います。

投稿 XYZ | 2005/12/12 21:38:10

薬物はもちろんですが、万引き癖なども殆ど依存症ですよ。
また、止むに止まれぬという場合を除き、自分を押さえられず、むかついたからやったとかというのは、性格も捻じ曲がっていてある種病気というか、障害ですよね。

そういう治療も含めた教育というか、更生させるシステムがないと、ただ監禁して反省させるというだけでは、難しいんではないでしょうか。

まず反省させる事を教えないと、それすら本当の意味でわかっていない人に、ただ刑罰ばかりを課しても、また罪を繰り返すだけのような気もします。

投稿 ドリー | 2005/12/13 15:24:23

こんにちは。
様々な痛ましい事件が報道される中、「再犯率」について色々な諸説を耳にします。
簡単な問題ではないんですね。
刑務所の中で、すべての罪を犯した人が、完全に更生できるなんてわけがないんですね・・・。

もうすぐ管区面接です。
緊張します。

投稿 JEE | 2005/12/13 22:48:22

>ドリーさん
ご指摘のとおりです。
私も繰り返される窃盗(万引きなど)は窃盗癖というれっきとした病気であると思います。

薬物依存にせよ窃盗癖にせよ、病気だからということでうやむやにしてはいけない。さりとて、刑罰を与えることのみで解決する問題でもない。刑罰、教育、治療などをうまく融合させたプログラムづくりとそのための人材確保、人材育成などについてそろそろ本格的に考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。

投稿 XYZ | 2005/12/14 0:43:59

薬物依存(覚醒剤取締法違反)は女子刑務所の約半数を占めているようですね。矯正教育を受け、社会に復帰しても、対人(主に友人)関係が戻ってしまえば、また同じ事を繰り返してしまうのでしょうか。反省させる事は勿論、受刑者自身が悪い交友関係を断ち切れるように成長出来る事がベストなのかなと思いました。

投稿 ふう助 | 2005/12/14 16:52:47

何度も刑務所に出たり入ったり…全然改悛の見込みのない受刑者というのは洋の内外、古今東西問わず困った存在ですね。
何故改悛しないのか?それは、軽い罪なら何度刑務所に入っても、死刑にだけはならないとたかをくくっているからです。
こういう累犯者につける薬としては、効き目の薄くなった時間刑をその都度1回こっきり与えるよりは、軽い内容でも一生かけて、生きている限り償わせ続ける刑罰の方が、今どきの累犯受刑者にはずっと効果があるんじゃないですかねぇ

ところで、我が日本国での最高の刑罰は「死刑」ですが、この死刑、有史以来実に色々な方法が実行されています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%A6%E5%88%91

累犯者への矯正教育の1つとして、毎日これを見せ続けるだけでも効果があるのでは?
それで効果のない受刑者には…脅しを本当にするしかないでしょうね

投稿 私刑執行人 | 2005/12/14 21:53:39

依存に陥っている人は多分刑のことなど考えないと思いますよ。
だって目の前のものが我慢できないんだもの。
そこを治さない限り無理だと思いますよ。
それより捕まる事からうまく逃げる方法を常に考え始めると思います。
依存というのはそういうものではないでしょうか。

投稿 ドリー | 2005/12/15 9:18:40

犯罪を「嗜癖」という観点でとらえて,治療的な処遇を実施することが必要でしょう。
性犯罪者の処遇プログラムがいよいよ具体化されつつありますが,専門家の養成や施設の現場への導入など課題は一杯です。
でも,この第一歩を成功させて,性犯罪以外の薬物や嗜癖性の強い犯罪に適用されていけばと思います。

生活環境は快適だけど,厳しい教育を実施するというのがこれからの刑事施設のあり方になるのでしょう。

投稿 不肖 | 2005/12/15 17:35:59

受刑者の処遇のあり方を議論するときに,大概見落とされてしまうのが,コスト・パフォーマンスです。これは,刑事施設の保安的機能の側面を強調するか更生的機能を強調するかにより議論が鋭く別れる問題ですが,改正法において改善指導受講の義務化による矯正処遇の充実がターゲットに定められました。換言すれば,犯罪者の更生に対して今まで以上に国家予算を割くということになります。刑事施設によって「更生」させられた人々が,彼らに費やされた国税に見合った社会貢献を出所後行っていくことができるのか。更生という手段で人材育成(再生か?)に賭けた刑事施設の使命は重いといえるでしょう。

投稿 November | 2005/12/18 18:28:11

コストの問題はホントそうですね。
福祉と同じで充実させる事は
要求されているのですが、それに見合う財源をどこから確保するのかが重要ですね。
おまけに税金を払う側は、囚人達に対しては福祉のように良い気持で払いたくないと思うのです。金なんかかけるなという批判しかでない。

刑務作業も発注が減っているとのことで、これからも増収は見込めないと思います。かといって教育を疎かにするのは、ますます社会の治安の悪化を招くし、社会の人々の心が荒むのに拍車をかける一端を担ってしまうかもしれません。

刑務所の問題ではありますけども、これは社会の状況が絡み合った複雑な問題であると思います。

投稿 らん | 2005/12/19 14:07:23

昨日、そこまで言って委員会(関西限定)という番組に坂本敏夫氏が出演しておられました。テーマは死刑廃止についてで、監獄法の改正については殆んど触れられなかったのが残念でした…。
>管理人さん。
各刑務所で毎日の給食(食事)を作っておられるようですが、それを作るのを指導するのは刑務官の仕事なのでしょうか?それとも、民間に委託されておられるんでしょうか?

投稿 ふう助 | 2005/12/19 15:49:37

>風助さん、民間の配膳業が営業に乗り出してます。
うちの兄が、実際刑務所に営業して回りはじめたので、民間に解禁らしいです

投稿 | 2005/12/20 20:51:21

そうなんですか…。
調理師免許所得予定なので少々気になっていました…。営業回ったりするんですね。入札を実施するようなイメージがありますが、地公団とは少し異なるんですね。民間委託、小学校でも進んでいますが、刑務所は人件費(受刑者の労働費)が安い分、民間でコストダウンできるのか難しい問題なんでしょうか。

投稿 ふう助 | 2005/12/21 16:39:34

今の矯正に足りないのは「父性」ではないでしょうか。今は受刑者は甘やかされすぎです。怒鳴りつける職員もあまりいなくなりました。「母性」だけの刑務所ではいつか破綻すると思いますよ。

投稿 主任 | 2005/12/25 12:30:08

主任さんは現職の方ですか?
ある本で、刑務官は受刑者になめられないように、
いばったりすると書いてありましたが、
そういうのも必要なのでしょうか?

投稿 | 2005/12/30 0:24:41

私は現職です。いばる必要はありません。反則をしたら叱る、良いこと(あまりありませんが)をしたら誉める、それだけです。ただ相手は犯罪者ですから、隙を見せないようにしなければなりません。そのためにも、受刑者とは私語をせず、反則をさせないように厳しく戒護をしなければならないのです。いばりたいからこの職業になりたいと思う人はやめたほうが良いですよ。

投稿 主任 | 2005/12/30 11:51:22

刑務官が被収容者を処遇していく上で必要な事柄は,「威厳」です。もちろん「威張る」という意味ではありません。上の書き込みで主任さんが言っていたように,信賞必罰の態度を貫くことが威厳に繋がります。一本筋が職員は,階級に関係なく被収容者から一目置かれます。言葉を換えれば,「この職員さんには嘘をつけない,迷惑をかけられない。」と被収容者が自発的に考えるよう職員として振る舞うことです。この,人間関係をベースにした処遇が永らく日本行刑の基本でした。現在は,影が薄くなりつつあるとはいえ,まだまだ有効な処遇方法です。

投稿 November | 2005/12/30 12:41:05

職員もそういう威厳のある人が少ないと思います。
ギャーギャー騒ぐくせに
何にも判っていません。
威張るくせに中身がないし、収容者の気持ちも判らないし心もつかめない人が多いです。

投稿 ななし | 2006/01/04 21:12:58

新年、明けましておめでとうございます。
今年で3年目の受験です。今年こそ刑務官になれるよう、頑張りたいと思います!!

拝見していると(時間)があれば改善される部分が多々有る事を残念に思います。研修や十分な休養、受刑者と向き合う時間がもっとあれば、受刑者処遇は充実するのに…。しかし、それには人員増員が必要不可欠なわけで…。刑務官の殆んどが、収容者を更正させようと頑張っていらっしゃると思います。時間を理由にすることは、ダメな事かもしれませんが、物理的に無理なことは無理だと思います。人の考えを変えることは時間を費やさなければ難しいと思うからです。今年度も増員を要請しているようですが、必ず通ってほしいと強く思います。

投稿 ふう助 | 2006/01/05 16:15:07

初めて書き込みいたします。

私の夫は、現在大麻取締法違反により
刑務所で服役中です。
数年間、彼との闘いを繰り広げました。

その結果、得た答えは、薬物依存者は
禁煙のように、それを絶ったからと言って
終わり、というようには行かない
とても複雑な、「事情」を持っているのだ、ということです。

根本的な原因は、幼少期から。
親身になって話を聞いてくれるカウンセラーと
更正を信じる家族の助けがゼッタイに必要です。

彼の場合、拘置所の先生には、随分と話を聞いてもらい、お説教を受け、様々なことに気付いたと、とても感謝していました。
その経験が無駄にならぬよう、バトンを受け継ぐのは、きっと私達家族なのでしょう。

見捨てぬ勇気を持ち続けたいと思っています。

投稿 moon | 2006/01/10 14:41:59

>皆さんへ
私自身は、もっと早い段階で立ち直れる機会が与えられたならばと、拘置所勤務の頃に思ったものです。不起訴処分、微罪処分、執行猶予といった社会内処遇といわれる政策の中に盛り込めないのかなと。
女子の場合は、男子以上に環境に流されやすいです。社会復帰をしたときに良い環境であればいいのですが、そうでなければ泥沼状態になってしまいがちです。特に薬物使用系の場合、自分では立ち直ろうとは一応思ってはいても、周囲に流されて再犯への道をたどってしまうということも。
刑務所での本格的な矯正教育プログラムはまず性犯罪者が対象ということで、男子施設からの導入になりますね。再犯率が下がるかどうかは少なくとも数年単位のスパンで見ないといけないものなので、コストパフォーマンスについても長い目で見る必要があるとは思います。

>moonさんへ
拘置所の職員に話を聞いてもらって、心が動かされたということで、拘置所勤務経験者としてはうれしい限りです。刑務所と違って、本格的な矯正教育プログラムを施せる訳ではなく、日々接する中でしか立ち直りのきっかけを与えることができません。
旦那さんが出所されましたら、どうか暖かい心で迎えてください。そして、2度と薬物に走らないよう、支えてあげてください。

投稿 管理人 | 2006/01/15 23:30:52

コメントを書く