一般病院で診察時、受刑者足首に手錠…加古川刑務所
ソース:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060315i207.htm
加古川刑務所(兵庫県加古川市)で、受刑者が一般病院で入院中に診察を受ける際などに、法務省通達に違反して手錠を足首にかけていたことがわかり、大阪矯正管区が、人権侵害の可能性があるとして調査を始めた。
通達は、手首以外の手錠を禁じているが、西尾裕所長が昨年4月の着任以来、逃走防止のため、数人の受刑者に対し、手錠の片方を足首にかけて、一方をロープでつないで持つよう刑務官に指示していたという。
所長は職員に、一般病院では、手首に手錠をかけると他の患者の目に触れてしまうためと説明していた。しかし、他の刑務所では、手首にかけた手錠をタオルで覆うなどしており、「通達違反ではないか」との声が上がり、所長は「指示は誤りだった」と認めて、2月末に改善したという。
法務省は1957年、人権に配慮し、全国の矯正施設に「手錠は手首に使用し、それ以外の部位には使用しないよう」通達した。
実際に戒護に当たっていた職員が何の疑問を持たずに、「足首に手錠」をやっていたとは思いたくないです。
3月 15, 2006 News | Permalink
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コメント
法令違反はよくないことだと思うけど、
受刑者にとって、足首に手錠の方が手首に両手錠に腰縄よりも負担が軽くいいのではないだろうか?
とふと、思ってしまいました。
投稿 takechan | 2006/03/15 22:37:21
>管理人さん
上の記事とはズレてしまうのですが、医療関係者としての質問です。
警察署や拘置所から
「精神科受診歴のある者が留置(拘置)されている。薬を出してほしいのだが、本人は連れて行けないので、職員がそちらで本人の状態を説明するので薬を出してほしい」
という依頼を受けることがあります。
そんなときは
「本人を診察せずに投薬をすることは、無診療治療となり違法行為なので、できません」
とお断りするのですが、そうすると多くの場合
「えっ!?担当の者が説明しても駄目なんですか?」
と驚かれます。
「本人は行かないけれど治療して」というのは究極的には「本人は行かないけれど、代理の人が行くからその人を手術しておいて」と言っているのとなんら変わらないとは思うのですが。
警察署や拘置所の職員の医療に対する意識というのは、「本人がいなくても、薬ぐらい出してよ」という程度のものなのでしょうか?
精神科医療は患者と対面するところからすべてが始まるので、違和感を感じてしまいます。
投稿 XYZ | 2006/03/15 22:38:27
>XYZ様
警察は分かりませんが、拘置所の職員とはいえ医療についてはほとんどが素人なので、継続した投薬なら本人が行く意味が少ないと考えている人は多いと思います。いいことではありませんが。
また、病院から逃走を図る者は後をたたないので、必要以上には出したくないのが本音ですね。たいていは本人も腰縄に両手錠を嫌がりますし。
縄を上着の下に隠したり、手錠にカバーをかけるなどいろいろ工夫はしていますが、どこか不自然になってしまいます。
余談ながら、私の施設では(他も同じようなものだと思いますが)、病院に連れて行く職員は夏でも長袖。手に持った縄を袖の中に隠すのです。暑いです。人知れぬ刑務官の苦労がここにも。
投稿 レタス | 2006/03/16 3:51:48
>レタスさん
コメントありがとうございました。
ただ、「継続した投薬なら本人が行く意味が少ない」とのことですが、そもそも「継続した投薬」で良いか否かを決めるのは医師の仕事であり、そのためにも本人の診察が必要ですので、継続した投薬であることを前提としてしまうのは本末転倒の感があります。
本来なら警察署、拘置所、刑務所などに精神科医(もちろん、他科の医師もですが)が非常勤でも勤務しているのが理想的なのだと思います。
しかし、わが国の精神科医は約1万2000人であるのに対し、精神科入院患者は全国で約33万人、外来患者はその数倍いるとされており、慢性的な人手不足が続いています。この現実をふまえると、理想的な環境の確立にはまだ時間がかかるように思います。
投稿 XYZ | 2006/03/16 12:51:11
>余談ながら、私の施設では(他も同じようなもの>だと思いますが)、病院に連れて行く職員は夏で>も長袖。手に持った縄を袖の中に隠すのです。 >暑いです。人知れぬ刑務官の苦労がここにも。
刑務官の方も大変ですね。
でも、どうやっても、手錠に腰縄では隠しきれませんよね。
受刑者が女性の場合でも、両手錠に腰縄なのですか?
投稿 takechan | 2006/03/17 18:37:57
今回の件は,人権侵害というよりは通達違反の手錠しようという観点で論じられるべき問題です。
手に手錠をかけるのと,足首に手錠をかけるのとどちらが被収容者にとって,拘束感や羞恥心を害することになるかという問題でもあると思います。
手首に手錠かけておくほうが,食事や医療行為の妨げになる場合は,足首に使用する方が合理的ではないかとも思います。
現場の実情も踏まえて,病院移送時の手錠使用について通達を見直す機会ではないかと考えます。
安易に通達違反=人権侵害などと書き立ててしまうことは,人権に配慮したつもりの現場職員を傷つけるだけでしかありません。
投稿 不肖 | 2006/03/19 0:15:06
全然掲題とは関係ない質問で恐縮ですが、管理人さんは元女性刑務官ということですよね、女性刑務官が男子受刑者と関わることって、拘置所ならともかく刑務所ではあまりないということでいいですよね?
投稿 歯磨き粉 | 2006/03/27 0:44:02
足に重りつけて歩くのと一緒ですからね。
今の手錠は軽くなっていますけど。
官の側が人権に配慮したつもりでも、手錠をかけられた本人のとらえ方次第で人権侵害になるし、難しいところだと思います。
>歯磨き粉さん
少なくとも、現在のところは女子「刑務官」が男子被収容者の処遇に関わっていないかと。拘置所勤務していても、男子被収容者との接触は極力しないようにと言われてました。
美祢社会復帰促進センター(仮称)では、男女両方の受刑者を受け入れる予定ですが、男女の拘禁場所は別々にするので、おそらく現状のままで行くかと思います。
投稿 管理人 | 2006/03/27 19:36:25
ご回答ありがとうございました。
投稿 歯磨き粉 | 2006/03/27 21:38:39