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桑野事件 「他の刑務官も便宜図り謝礼」汚職逮捕の元看守供述

大阪拘置所元主任看守・桑野勝彦事件で新しい局面に入ってきました。

ソース:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060923it12.htm(読売新聞)

 大阪拘置所を巡る汚職事件で、収賄容疑で再逮捕された同拘置所の元主任看守・桑野勝彦被告(37)(起訴、懲戒免職)が大阪府警捜査2課の調べに対し、「自分のほかにも、拘置中の暴力団関係者に便宜を図り、金品を受け取った刑務官がいる」と供述していることがわかった。
 府警は、桑野被告以外の刑務官についても、収容者との癒着が横行していた可能性があるとみて、供述の裏付けを慎重に進めている。
 府警によると、桑野被告は、一連の犯行の動機について触れた供述の中で、「悪いのは自分だけではない」と言い、ほかにも、暴力団関係者の処遇面で便宜を図り、謝礼を受け取っていた刑務官がいると指摘。そのうえで、自らが不正な行為を繰り返した理由について、「こうした行為をしているのが自分だけではないと思い、罪悪感が薄れていった」と供述したという。

桑野被告の供述が本当であれば、それこそ矯正界全体の問題になります。個人の資質で片づけられないでしょう。従来、この手の不祥事があった場合、「個人の資質」で全て片づけてきましたが、そのツケをまるまる払わされることになるでしょうね。

本当でなくても、大阪拘置所の職員は、施設や管区からの取調を受けることになるでしょう。どの程度の範囲になるか、想像もつきません。
名前が出てしまった場合は、警察の取調も免れないでしょう。

でも、一番怖いのは、桑野被告が、「この際だから、自分のことを疎ましく思った職員も巻き込んでしまえ」な考えで、事実無根の職員まで巻き込んでしまうことです。

たった1人の愚か者の供述で事実無根の職員が巻き込まれるとなれば、それこそ本当の悲劇です。

9月 24, 2006 News | | コメント (19) | トラックバック (0)

外国人受刑者

 ゲストライターのlechugaです。

 先日のテレビ番組で、外国人受刑者の問題が取り上げられていたのをご覧になった方も多いと思います。舞台となっていた府中刑務所は、外国人受刑者を多く収容している刑務所のひとつです。そのために通訳も他の刑務所と比べればかなり充実しているのですが、それでも全ての現場に配置することは出来ません。習慣や言葉の違いが原因のトラブルは全国の刑務所で多かれ少なかれ問題となっています。

 「通訳をもっと充実させれば済む」という意見を持つ人も多いようですが、受刑者の使う言語はいわゆるマイナー言語、具体的にはペルシャ語、福建語、タガログ語など、通訳の確保すら難しい言語が多いのです。オランダ語やシンハラ語なんていうのも見たことがあります。

 最近の若い職員は学歴も高く、英語を話せることが多いのでずいぶん助かっています。受刑者の中には、英語を母国語としないが理解は出来る(学校で習った)と言う場合も多いので。

しかし、マイナー言語の語学研修や、外国文化についての理解は今後ますます必要になってくると思います。このあたりは、正直、頭の柔らかい若い職員に期待したいところです。

9月 21, 2006 | | コメント (1) | トラックバック (0)

やらかしまくりな岐阜刑務所

ソース:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060916i306.htm
記事のタイトルは、「刑務官の個人情報、受刑者に漏れる?…岐阜刑務所」

 岐阜刑務所(岐阜市則松)で、刑務官の個人情報が受刑者に漏れていた疑いが強まり、名古屋矯正管区が調査に乗り出していることが16日、わかった。
 漏れたのは刑務官の氏名など。
 服役中の男性受刑者が口にしていたとの情報に基づき、この受刑者の独居房を調べたところ、持ち込みが認められていない腕時計や菓子も見つかった。
 刑務官の個人情報は、家族らに危険が及ぶ可能性があるため慎重に管理されている。同管区は、刑務官が便宜を図った可能性があるとみて、国家公務員法違反の疑いでこの受刑者や複数の刑務官から事情を聞いている。
 同刑務所では今年1月、20歳代の受刑者の独居房内で布団などが焼けるぼやが起き、房内から持ち込みが認められていない簡易ライターが見つかった。受刑者は器物損壊容疑で岐阜地検に書類送検されたが、ライターを持ち込んだ経緯は判明しなかった。

まず、刑務官の個人情報が漏れていた件について。
記事中にも触れられているとおり、刑務官の個人情報は刑務官個人だけでなく、家族にも危険が及ぶ可能性があるため、厳重に管理されています。仕事を遂行するにあたって、被収容者に対して自ら名を名乗ったりしません。俗に言う「お礼参り」への対策です。
被収容者と会話をする場合には、自分自身や組織内の人の個人情報につながるようなことは一切しゃべらないことが鉄則です。聞かれたとしても、答える必要はないし、ましてやベラベラと自らしゃべるのは論外です。

禁制品が房内に持ち込まれていた件について。
腕時計、お菓子、簡易ライターといったモノが持ち込まれていたと言うことは、ハト行為の可能性が高いかと。捜検していれば当然発見できるモノですから。

ほんと、もう何やってるんだか……大阪拘置所の事件が先月発覚して、今月は岐阜刑務所か。

9月 17, 2006 日記・コラム・つぶやき | | コメント (3) | トラックバック (0)

若手にとっての中等科

中等科のシーズンですね。
私が中等科行ってからもう10年ですか。うーん、あのころは若かった。若気の至りでなんてこともやりましたけどね。

読者の方もご存じの通り、拝命3年目で中等科に行きました。
中等科に来る人というのは、私みたいに現場経験が浅い方からもう看守部長になっている方までいろいろです。

初等科との違いというのは、あります。
1つは学科で演習や討論形式の講義が入ってくることですね。
初等科の時は、ひたすら講義を聴き、最終的にはテストという形でしたけども、中等科ではレポート提出とかも増えてきます。

術科についてもよりレベルの高い内容になってきます。特に集団行動訓練で実感するかと。管区査閲式があるのは初等科同様です。(私の時は、研修支所移転イベントでなかったのですが……)

そして、最も大きな違いは、先ほどもちょっと触れていますが、研修生の現場経験のレベル差が大きいことです。若手にとっては、他施設の事情を聞くだけではなく、中堅・ベテランの人にいろんなことを学ぶいい機会になります。そして、こういった人たちと中等科同期としての絆を築くことができる、またとない機会です。そのときに築いた絆は、後に上の立場となって施設に着任したときに大きな助けとなるかと思います。

あ、そうそう。日頃の勤務の辛さから離れる期間でありますが、研修期間中に羽目を外しすぎないように。
過剰収容で職員のやりくりが大変な中で、施設から集合研修に出してもらっているのですから。

9月 7, 2006 日記・コラム・つぶやき | | コメント (10) | トラックバック (0)

よろしくお願いします

 管理人様からゲストライターとしての承認をいただき、参加させていただくことになりました。lechugaと申します。よろしくお願いします。

 拝命から7年間拘置所の女区の夜勤者として勤務し、2年間八王子での准看護師養成所で研修をしてから、拝命施設に戻って1年間夜勤をしておりました。そして昨年春に刑務所に転勤、今年春に退職いたしました。

 現在は近所のクリニックで働いています。外から矯正の世界を見てみると、これまでとは違うものが見えたり、逆に一般社会には誤解されている矯正の現実があったりと、気づかされるものが多いです。

 こちらのサイトに来られる方々はしっかりした意見を持つ方が多く、私などはお叱りも受けるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

9月 1, 2006 | | コメント (6) | トラックバック (0)