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仮監での自殺企図

見落としていたのですが、大阪地裁の仮監で自殺企図があって、意識不明の重体とのこと。

ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070217i401.htm?from=main4

大阪のタクシー強殺被告、地裁待機室で自殺図り重体

 16日午前9時40分ごろ、大阪市北区の大阪地裁内にある被告人待機室で、強盗殺人罪などで起訴された元吹田千里郵便局員・平谷武被告(35)が首をつっているのが見つかった。病院に運ばれたが、意識不明の重体。
 平谷被告は昨年9月、大阪府高槻市の個人タクシー運転手(当時59歳)をナイフで刺して殺害、タクシーを奪ったなどとして起訴されていた。
 大阪拘置所から公判前整理手続きのため地裁に来ており、当時は待機室内で1人だったらしい。

記事中では待機室となっていますが、拘置所の仮監のことですね。
未決処遇の経験がある方にはおなじみ過ぎるところですけど、経験のない方にはなじみがないところです。
仮監は、裁判所に連れてきた被収容者を収容するための場所です。担当もいます。定期的に巡回するのは拘置所での巡回と同じです。

出廷の場合、被収容者は身一つです。
ですので、今回は着用していた衣類での自殺企図でしょう。
地下にある場所ですので、通常の首つりではなかった可能性が高いです。別に高いところにぶら下がるのでなくても、腰を浮かせて頸部を圧迫できれば自殺は可能ですから。

もう少し書くと、大阪地裁の仮監はちょっと巡回視察しづらい構造です。廊下を挟んで居房が対面構造になっているので、大きな窓はつけられません。小さな蓋付きの視察窓があってそこから視察するという形になります。昔の刑務所の独居を連想していただくとわかるのかな?改築前の和歌山の昔の4舎下(昼夜独居者用)っぽい感じです。

仮監のスペースは男女同じになるので、女子被収容者が入るところは仕切り板がありました。接見禁止がついていたり、処遇上ヤバイ身柄だけ独居に入れるという感じでしたね。

2月 20, 2007 News | | コメント (3) | トラックバック (0)

注意することの難しさ

刑務官の仕事を辞めてから、仕事上であまり人に対して指導するという機会はなかったです。

管理人は派遣で働いているのですが、人の入れ替わりが激しいのと歳食ってる(今年の誕生日で35になりました)関係で、派遣で入ってくる新人の指導役をする羽目に。

ところが、その新人にはいろいろと問題があります。
・まともな職歴がない(しかもどっかの学校を中退している)
・同じことを何度も言わせる
・言われたことをメモしない
・よく欠勤する
・向上心がない
・かわいげなし

先週の木曜日にあまりにもひどいので、ちょっときつめに指導したら、翌日から会社に来なくなって、今日は欠勤の連絡すらしていない状況です。(ちなみに、以前に軽く指導したことがあります。)
きつく言いすぎたのかとこっちが逆に落ち込んでしまいます。

干支でちょうど一回り下にあたるので、香具師からすると、小姑が何か言ってるよ、おいって感じなのかなとも思ったり。のれんになんとかっていうような。

注意する側がよかったつもりでも、相手に伝わらなければダメな注意・指導でしかないですし。
ホント難しいモノです。 

2月 20, 2007 日記・コラム・つぶやき | | コメント (3) | トラックバック (0)

女子施設の大変さ

今月の刑政(平成19年2月号)で、新法に以降した後の栃木刑務所のレポートが掲載されています。

職員状況はやっぱり芳しくないというのが実情ですかね。私の拝命施設でも同様なのですけども。
産休・育休・研修で2割いないというのは、女子施設で勤務したことのある方ならわかるかと。

年代のアンバランスもやはり変わらずというところです。10年選手でもあっさり辞めていくので、なかなか人が育たないのも実情です。ごく一部の人間だけが残っていくというのが現状でしょう。
若手職員にとってのメンター役となれる人材が少ないのも痛いかと思います。メンター役となれる20代後半~30代の人たちが、なんだかんだと理由をつけて辞めていきますし……(と辞めた人間が言うべき台詞じゃないか)。

保安面での不安に関して言うと、女子の場合は半開放が中心です。受刑生活が始まって、大きなトラブルを起こさなければ、半解放の舎房に入れますから。そして塀もあまり高くありませんこれは男子施設で勤務している方からすると信じられないのでしょうけどね。

私物の管理もずいぶんと変わったなと印象を受けます。基本的には自分で管理するということから、自分を律しなければいけないですね。些細なことかもしれませんけど、自分を律するために自分の物は自分で管理するというのは重要な習慣の1つだと思います。
ガチガチに規則ずくめでは、言われるがままにしか行動できない人間になってしまうと思うのです。現役の頃、「こんなにガチガチに規則ずくめの受刑生活の後、社会に戻って、彼女たち(被収容者)は適応できるのか?」と、非常に不安に感じていました。

大変だから辞めるという悪循環から抜けられるのはいつのことなのでしょうかと思いますね。

2月 18, 2007 日記・コラム・つぶやき | | コメント (7) | トラックバック (0)