同情の余地なし
前のトピックでのコメントがいい加減長くなったのと、当初予想していた犯行理由と大幅に異なっていたため、新しいトピックにします。
前のトピックを書いた当初、私はB級施設にありがちな籠絡事故と見ていました。看守の些細なミスにつけ込んで、最終的に収賄罪に問われるようなケースです。
しかし、初公判が行われ、「当初は冗談半分だった」という陳述があったということで、元看守木幡義美被告に同情の余地などありません。
裁判官が厳しい姿勢で臨むのも当然でしょう。
山陰中央新報の記事より。http://www.sanin-chuo.co.jp/newspack/modules/news/article.php?storyid=866759011
処遇をめぐり受刑者から現金30万円のわいろを受け取ったとして、収賄罪に問われた大阪刑務所の元看守木幡義美被告(32)=懲戒免職=は27日、大阪地裁(杉田宗久裁判長)の初公判で、「その通りです」と起訴事実を認めた。
検察側は小遣いに困った木幡被告がわいろを要求し、口止めもしたと指摘。「圧倒的に優位な立場を利用した悪質な犯行だ」として、懲役1年6月、追徴金30万円を求刑した。
木幡被告側は「当初は冗談半分だった」と述べ、懲戒免職もされていると執行猶予付きの判決を求め、結審した。
被告人質問では、裁判官から「冗談で済むのか」「立ち直らせるのが仕事じゃないのか」と厳しい言葉も相次いだ。
論告によると、木幡被告は今年5月、労役作業などの処遇で有利な取り計らいを受けたいという趣旨を知りながら、受刑者だった中島寛仁被告(32)=贈賄罪で起訴=の知人を通じて現金を受け取った。
被告側が罪状を認めているため、初公判で求刑が出ました。懲役1年6月、追徴金30万円です。判決は9月2日。
ただ、日本は金銭に関する犯罪に対しての刑罰が軽いです。よほど社会的地位が高いか金額がでかいかでないと実刑判決が出ない傾向にあります。
官に甘いという部分を差し引いても、猶予になる確率が高いとは思います。懲戒免職(当たり前だけど)という社会的制裁を受けているというのも情状酌量の材料になりますから。
逆に、実刑判決来たら、大阪地裁Good Job!です。
冗談半分で収賄を自ら持ちかけるような看守に執行猶予なんてイラネー!と個人的には思います。
話は変わりますが、
同じ施設で勤務の現役看守が特別公務員暴行凌虐罪で検察の取調を受けたとBlogで堂々と告白してますね。http://ameblo.jp/massazuki/entry-10041513618.html
Blogをさらっと見ましたけど、まあ、よくもここまで自分に関する情報をオープンに出来るんですかねと。こんな調子だと、別件で事故やらかす予感がしますが。
(2007-09-11 追記)
7日に判決がありました。懲役1年6月、執行猶予4年、追徴金30万円。
大阪刑務所(堺市)の刑務官が処遇に便宜を図る見返りに受刑者側から現金を受け取った事件で、収賄罪に問われた元看守木幡義美被告(32)の判決公判が7日、大阪地裁で開かれ、杉田宗久裁判長は 「崇高な職責を放棄した言語道断の犯行」として懲役1年6月、執行猶予4年、追徴金30万円(求刑懲役 1年6月、追徴金30万円)を言い渡した。
杉田裁判長は「小遣い欲しさという安直な動機から多額のわいろを受け取った。自己の職責に一片の誇りも感じられない」と指摘。一方で「反省を深めており、懲戒免職にもなった」と述べ、情状を考慮し執行猶予付きの判決とした。
やはり猶予はつきましたか。4年という結構重めのモノですが。
たかが30万円で失ったモノは大きすぎるでしょうね。でも、自業自得ですから。
8月 2, 2007 日記・コラム・つぶやき | Permalink
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コメント
刑務官でもなろうか、刑務官しかなれない
でもしか刑務官がまだいるのだろう。
刑務所も厳しい所と、その反動の馴れ合い
的なクッション部分の所があるんだろう。
だから、冗談が出るんだよ。冗談が冗談で
なくなってしまったよ。
刑務所は人間的な関係を持つと、ろくなこと
がない。非人間的ぐらいがいいのかな。
投稿 | 2007/08/03 11:59:56
>刑務官でもなろうか、刑務官しかなれないでもしか刑務官がまだいるのだろう。
というより、今後はこれらの人が多い年代が施設での中核を担うので、非常に怖いです。
>刑務所は人間的な関係を持つと、ろくなことがない。非人間的ぐらいがいいのかな。
まず、ろくがことがないというのは具体的に説明して頂きたいところです。
ガチガチ管理の行刑システムの弊害についてはどう考えておられますか?
投稿 管理人 | 2007/08/03 12:41:57
受刑者は少なからず自分の処遇が楽な方になるよう
望んでいる。
そしてそのために、担当職員をじっくり観察している。
具体的に、担当が強権的な武道関係者なら
担当にへつらって不平不満も表面に出さず
抑えておとなしい。(異常なしで上司も安心)
ところが、教育者的な優しい担当ならすぐに
かまをかけてくる。どこまで処遇が緩和され
るのか、どこまでやったら懲罰になるのか。
だましてためしてくる。
そういう担当は気苦労と、上司と受刑者からのせめぎあいで、ろくなことがない。
(異常あり担当が逃走離脱職場放棄)
難しいことはわかりませんが、ガチガチ管理の
行刑は異常な世界だとおもいます。
人間性がない世界で閉鎖社会では、とんでも
ない人権侵害がおきても不思議はない。
規則にしばられた人情味のない世界にいると
刑務官も被収容者もストレスの極みに達する
ただ今の社会もガチガチに管理されて過労死
みたいなバカげたことがおきている。
刑務所幹部が、今までの保安事故例から
いかに責任を回避できるかを考え、導きだした
対策がガチガチ管理のシステムなのでしょう。
受刑者の矯正という観点からではないのでしょう。
投稿 | 2007/08/03 23:19:19
>具体的に、担当が強権的な武道関係者なら担当にへつらって不平不満も表面に出さず抑えておとなしい。(異常なしで上司も安心)
結局、そこからは改悛の情は生まれていない。
おとなしくしていれば早く仮釈放がもらえると言うことだけしか考えなくなる。
結局、担当の言うことに従っていれば、自分の心の中で何も考えないで過ごせるから、そのまま釈放の日を迎える。そして、社会に出たときに同じ間違いを繰り返す。なぜ過ちを犯したのかを考えてこなかったから。
ガチガチ管理行刑は、
・被収容者に改悛の情を与えるモノではない
・刑務官自身からも考える力を奪う
・お偉いさん達が責任回避するためのシステム
でしかないのですよ。
投稿 管理人 | 2007/08/05 15:02:51
冗談半分で収賄を持ちかけたこと、同情の余地もないですね、実刑判決が出ること望みます。 再来年から始まる「裁判員制度」、収賄などで被告となった刑務官に対して、市民から選ばれた裁判員は、どのような判決を出すでしょうね?
管理行刑を生み出した人物、西日本の某拘置所の立て直しで編み出した管理方法がルーツと聞いております、学校の管理教育と似通った点がありますね。
投稿 元職員 | 2007/08/06 21:33:12